「【県北酒蔵見学】岡部合名会社をご紹介いたします!」からの続編です。
岡部合名会社の蔵見学予約方法
岡部合名会社の蔵見学は、①直接蔵へ事前予約による個別見学と、②イベント参加による団体見学があります。
オススメは、②の毎年2月に開催される清酒【ご縁だね】の蔵見学イベントへの参加です。
②は、岡部合名会社のホームページ、
Facebook「みんなで創ろう!!常陸太田の酒 –自酒プロジェクト–」、
Twitter「OKABE SAKE BREWERY」で告知されるため、今からフォローしておくことをおすすめします。
①は蔵へ直接、②はイベントページで予約しますが、どちらも事前予約制となっておりますので、まずお問い合わせしてみてください。
岡部合名会社へのアクセス
岡部合名会社は、茨城県北地域の中央を縦に走る茨城県常陸太田市の南部にあります。
最寄駅は、「JR水郡線・常陸太田駅」。
蔵への訪問は、常陸太田駅からタクシー乗車がおすすめです。
水戸より南方面からお越しの場合、
●電車
JR水郡線・水戸駅から、各駅停車で11駅目が常陸太田駅に到着します。
乗車時間は40分弱、料金は片道330円です。
直通で常陸太田駅まで行く電車と、上菅谷駅で乗り換えが発生する電車があります。
水郡線(すいぐんせん / Suigun Line)という名の通り、茨城県水戸市(水戸駅)と福島県郡山市(安積永盛駅)を結ぶ鉄道路線ですので、始発は水戸駅となります。水戸駅は、JR常磐線、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線と接続しています。
●自動車
常磐自動車道 那珂ICより車で約30分。
常磐自動車道 日立南太田ICより車で約8分。
●タクシー
JR水郡線・常陸太田駅でタクシーに乗車し、約5分で到着。
●徒歩
駅から徒歩30分弱。元気ハツラツな方は田園風景を眺めながらぜひ徒歩でご訪問ください!
自分に合った一本を選ぶ楽しみがある多銘柄が揃う蔵
茨城県内の他蔵と比較して、岡部合名会社が持つ特徴は、なんといってもこの日本酒のバリエーションの圧倒的な数々。
味わいの特徴については、次回のブログにてご紹介しますが、スタンダードは特定名称酒(純米系・吟醸系)をメインとした【松盛】シリーズ。そこに、「夏に飲みたいお酒」「白麹を使用した白ワインのようなお酒」「ピュア茨城」を展開。
地元酒米生産者さんとの協業地酒として、特定のお取引先様限定商品の【岡部】シリーズ、みんなで造る【常陸太田自酒プロジェクト】シリーズ。
その他【地域とのコラボレーション】シリーズの日本酒のほか、梅酒・リキュール、本格焼酎と続きます。
“この蔵のお酒は、○○な特徴がある” というひとつの方向性が見える地酒が多い中で、岡部合名会社さんのお酒は、“特徴が掴みきれない面白さ” を私は感じています。
そう思えるのも、扱っている酒造りの道具や原料の数々が背景にあります。
岡部合名会社さんの日本酒の中で、気になった商品から一本ずつ味わいながら、マイベストオカベ!を探す旅をおすすめします♪
岡部合名会社のサケメグリ
蔵の敷地内へ到着すると、まずお通ししていただいたのは、賞状のたくさん並んだ打ち合わせスペース(蔵直売所)。
こちらの場所には、清酒【松盛】、【岡部】のほか、岡部合名会社で醸造するほぼすべての日本酒・焼酎・リキュール等のボトルが壁にディスプレイされています。
はっぴや前掛、布バッグ、のれん等の松盛グッズも・・・!かっこよくて買い占めたくなってしまいます(><)。
ご縁だねのオリジナル枡も可愛いですよね❤︎
こちらで一通り、各銘柄、使用酒米や精米歩合からくる味わいの特徴について学んだ後は、専用のスリッパに履き替えて、蔵の中へ。
岡部合名会社さんの蔵は、大きく分けて3ブロックに分かれています。
1)1ブロック目:洗米、浸漬、蒸米、放冷機エリア。
浸漬されたお米は、ベルトコンベアで和釜に乗せた甑へ運搬されます。
(↓youtube :音が大きいので注意)
ここで蒸したお米の湯気がモクモクと立ち昇ると、新酒の訪れを感じられる合図♪
2)2ブロック目:発酵タンク(仕込蔵)、製麴室、槽エリア。
放冷機の奥には、仕込蔵があります。
仕込蔵へ続く注連縄(しめなわ)は、常陸太田自酒プロジェクトのメンバーであり酒米契約農家の栗原農園さんの藁で作った手作りのものが祀られています。
こちらにある琺瑯タンクは、主に純米吟醸、純米酒、本醸造、普通酒等を発酵・仕込むためのタンクです。
一般的にホーロータンクと表記されるこの大きなタンクの素材は、外側はは鉄製、内側の表面には金属面を保護するためにガラス製の釉薬(ゆうやく)=釉(うわぐすり)が焼き付けられています。
製麴室もこっそり拝見〜。
3)3ブロック目:貯蔵タンク、発酵タンク(主に吟醸系)、ヤブタ、木樽エリア。
そして今は珍しい壁一面の貯蔵タンク。
もちろん、吟醸系に使用するサーマルタンク、ステンレスタンクもあります。
それに加えて、今は珍しい木樽も!
戦前に使用されていた木樽は、日本酒が漏れ出てしまったり、木が日本酒やその成分を吸い込んでしまうなど多くの問題がありました。
戦後、日本酒の需要が高まるにつれ、容量が多くお手入れの楽なホーロータンクが主流となりました。
木樽を使用して醸造を行う蔵も現存しますが、修繕できる職人が近隣に存在しないこともあり、岡部合名会社でも鑑賞用として鎮座しております。
茨城県内のお蔵さんではなかなか観ることのできない木樽ですので、蔵へ訪問されるきっかけがあればぜひ覗いてみてください。
搾り機は、ヤブタとふね。
岡部合名会社は、日本酒銘柄と味わいが多種多様、焼き芋焼酎・いちごのお酒などのリキュールも多彩!そしてそのお酒たちを造り出す樽やしぼり機の数々。
茨城県北地域の酒蔵で酒造りをオールマイティに知りたいときは、岡部合名会社さんへの訪問をおすすめします。必ず自分好みの一本に出会えるはず♪
次回のブログでは、岡部合名会社の日本酒の銘柄と味わいについてレポートします。
(続編→「【県北酒蔵見学】岡部合名会社の日本酒の特徴!」)
それでは!
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岡部 合名会社
おかべ ごうめいがいしゃ
OKABE Sake Brewery / OKABE Shuzō
代表:岡部 守博
創業:1875年(明治8年)10月
設立:1919年(大正8年)10月
住所:〒313-0038 茨城県常陸太田市小沢町2335
TEL:0294-74-2171
FAX:0294-74-2172
Web:https://www.matsuzakari.co.jp/
蔵見学:事前予約制
定休日:日曜、祝日、月2回土曜日
営業時間:8:00-17:00
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