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岡部合名会社さんご紹介記事 第3弾!

【県北酒蔵見学】岡部合名会社へサケメグリにいってきました!」からの続編です。

 

岡部合名会社の日本酒の特徴

岡部合名会社の日本酒は、「淡麗な中にも味わいとバランスが絶妙なお酒」。

とりわけ流行に敏感な若年層や女性に親しまれるイメージがあります。

お酒を口に含むと、スルッと柔らかなテクスチャー。

奇を衒うことなく、真っ直ぐで正直な印象の岡部合名会社の日本酒は、柔和な水から造られた優しく柔らかな口当たりに、味と香りを調和させたバランスの良い味わいが主な特徴となっています。

 

岡部合名会社の日本酒・梅酒・リキュール・焼酎銘柄

また、茨城県内の他蔵と比較して、岡部合名会社が持つ特徴は、なんといってもこの日本酒のバリエーションの圧倒的な数々

岡部合名会社の日本酒を取り扱っている酒販店さんは多いですが、蔵で醸造する全ての銘柄に出会えるのは蔵直売所ならでは。

酒蔵へ直接訪れることで、お好みの一本に出会えることは間違いないでしょう。

以下、蔵直売所で拝見した銘柄をいくつかご紹介します。

★日本酒・清酒

<松盛 大吟醸・純米大吟醸シリーズ>
松盛 純米大吟醸「祥」(しょう)
松盛 大吟醸 金賞受賞酒
松盛 大吟醸
松盛 大吟醸 生原酒(極寒造り・無濾過)/(しぼりたてうすにごり)■紫ラベル
特上 松盛 大吟醸■白ボトル

<松盛 定番シリーズ>
松盛 純米吟醸 生原酒(本生・無濾過)■ピンクラベル
松盛 純米吟醸 ひたちの花ごよみ
松盛 純米吟醸 ひやおろし(県産山田錦)■水色ラベル
松盛 本醸造 生酒/生原酒/あらばしり/火入れver
松盛 特別本醸造
松盛 純米 金箔酒
松盛 純米
松盛 純米 ひやおろし■紅葉ラベル
松盛 辛口
松盛 極辛 御意見番
松盛 しぼり酒
松盛 たる酒

<松盛 夏に飲みたいお酒シリーズ>
松盛 昼下がりのランデヴー(低アルコール原酒)■青ボトル
松盛の夏ザカリ 純米吟醸(生貯蔵限定酒)■青ボトル

<松盛 ピュア茨城シリーズ>
松盛 純米吟醸 ひたち錦
松盛 生 純米
松盛 純米 ひたち錦
松盛 生 特別純米 蔵なま
MATSUZAKARI LA VIE EN ROSE 純米吟醸■薔薇ラベル

<岡部シリーズ>
岡部 純米吟醸(中取り・生詰)■黒ラベル
岡部 純米吟醸(中取り・生酒)■緑ラベル
岡部 純米吟醸(あらばしり/せめ・生原酒)■赤ラベル

<ご縁だねシリーズ>
ご縁だね 純米生原酒■スケルトン水色ボトル
ご縁だね 純米■スケルトン緑ボトル

<その他 地域コラボシリーズ>
おおたの地酒 うまかっぺ
竜神峡 純米
佐竹の郷 純米
西山の里 純米
助さん格さん 純米
悪代官 大吟醸
黄門ばやし 本醸造
黄門ばやし 特別純米
黄門ばやし 大吟醸

★梅酒・リキュール

<梅酒>
西山の里 黒糖仕込み
西山の里 果糖仕込み
松盛のうめざかり 梅酒
松盛のうめざかり 黒糖梅酒

<リキュール>
いちごのお酒

★本格焼酎

月の涙 芋/やきいも/ほしいも
よかっぺ 米/粕取/熟成美禄 粕取

 

【松盛】のおすすめラベルとペアリング

岡部合名会社の二大銘柄、【松盛】と【岡部】。

まずは、主要銘柄【松盛】(まつざかり/ MATSUZAKARI)

私おすすめの松盛のテイスティングした際に感じた味わいと香り、お食事との相性を考えてみたので、ぜひ参考になさってください♪

■松盛 純米吟醸 無濾過生原酒

常陸太田産の美山錦を使用。私Hirokoが岡部合名会社さんの日本酒で一番好きなお酒です!

ジューシーでキュートな香りと凝縮感。長期低温発酵。
ペアリングするなら、鮭のバター焼き、ラムレーズンポーク、シャインマスカット。

冷酒(雪冷え〜花冷え)がオススメです❤︎

■松盛 大吟醸 金賞受賞酒  袋吊り 雫酒

全国新酒鑑評会金賞受賞酒。山田錦40%精米で、アルコール度数は17度。

日本酒度+5、酸度1.3で、華やかで繊細な香り、透明感のある果実味の淡麗辛口。
ペアリングするなら、カルパッチョ、たこわさび、生ハムメロン。

もちろん、冷酒で!

■松盛 ピュア茨城 特別純米 蔵なま

茨城オリジナル品種の酒米「ひたち錦」を使った、タッチが軽く飲みやすく程よくフルーティーな味わい。

中華春雨、セロリと鶏胸肉の塩麹炒め、山形の出しのせ豆腐との相性抜群。

冷酒で!

■松盛 純米吟醸原酒 昼下がりのランデヴー

白ワインのような味わい。

白麹の心地よい酸味、穏やかな甘み・旨味のバランスが絶妙な低アルコール酒。
ペアリングには、イチジクと生ハムのパスタ、焼きドライ林檎、マーマレードホワイトチョコ。

銘柄は“昼下がり”ですが、ブランチのデザートとして、風の心地よいテラスでいただきたい一本です。

これは絶対に冷酒です!

■松盛 本醸造 あらばしり

しぼりはじめに一番最初に出てくるお酒をそのまま瓶詰めしたもの。“あらばしり”というだけあって香りが華やかで味も荒々しく、アルコール19度を感じさせないフレッシュで爽快感ある口当たり。

本来蔵元しか味わえない生まれたてのフレッシュな無濾過生原酒。常陸太田市産の日本晴を使用。
ペアリングのおすすめは、赤味噌のせ湯豆腐、鶏のつくね、カプレーゼ、柚子を使った焼物。

冷酒(雪冷え〜涼冷え)で!

■松盛 夏ザカリ 純米吟醸 生貯蔵

2017年に冷却装置がついたタンクを増設し、彰博専務が全て自ら手がけた夏向きの酒。

白麹、ひたち錦を使用し、日本酒度+3、精米歩合55%の、Alc.13度の低アルコール酒。
みずみずしく優しいタッチと、清涼感あるクールな吟醸香が吹き抜けるキリリとした一本です。

「どのお酒も美味しくなっている今、食事とのペアリングを提案して個性を出すことも大切になってきている。」と語る、6代目で杜氏でもある岡部彰博専務。

蔵に戻る前は、卸の酒販店に勤務。勤務期間中にソムリエ資格を取得したことで、ペアリングを意識した酒造りは自然な流れ。

ソムリエ試験の勉強をしていたときに出会った “テロワール” の世界観に共感し、その概念を日本酒の世界に取り入れたいと思い、少しずつ時間をかけて地元生産米を増やしていったそうです。

テロワールとは、お酒が造られる土壌や環境のことで、地域主義を表します。

現在は年間生産量の8割を茨城県産米、そのうち6〜7割を地元・常陸太田市産米を用いて酒造りを行なっています。

松盛の次にブランドに添える【岡部】にもこだわりを持った地元米が使用されています。

 

限定流通酒【岡部】は、お米日本一コンテスト頂点のお米を使用

岡部合名会社の主要銘柄で、国内外広く販売されているものが上記の【松盛】。
蔵元直売所や酒販店などごく限定された場所で流通されているものが【岡部】です。

【岡部】の原料米は、「お米日本一コンテストinしずおか2006」で応募総数315点の頂点・最優秀賞を受賞した一級品。

日本一のコシヒカリ米を栽培する、久慈郡大子町の農家・大久保農園の大久保憲治さんと、長男の秀和さん親子が丹精込めて育てた酒造好適米使用しています。

大久保農園は、常陸太田市の隣町・久慈郡大子町の山田で五百万石などの酒造好適米や飯米を栽培。
中山間地域にありながら、日照時間に恵まれ、“日渡の田”と呼ばれている土地です。

八溝山系の清水とあいまって、古くから良質米の産地として知られてきました。

その大久保農園さんのお米で醸造された【岡部】シリーズは、大きくわけて3つのカラーでラベルを分類。
緑、黒、赤ラベルの中でも、私のおすすめは、黒ラベル!

★岡部 純米吟醸(中取り・生詰)—黒ラベル

茨城県内一般人目隠し投票の「茨城県市販酒総選挙」の第一回目で1位になったお酒で、爽やかな吟醸香と、まろやかでソフトな口当たり、落ち着いた米の旨みが特徴です。
五百万石100%使用、精米歩合55%。日本酒度+2ですが、やや辛口寄り。

茨城だからこそ造ることのできるお酒にこだわり、時代の流れを読みながら変えるべきところは変える。

ただし、いつも心にあるのは、初代が残した「飲んでくれる人がいるからこそ蔵がある。」という言葉。

“伝統と改革”を胸に、飲む人の顔を思い浮かべながら、今後も酒造りに励むつもりです。

と語る岡部彰博専務は、今季杜氏として2期目となります。

私にとって彰博専務は、とても頼りがいと愛があって優しく聡明なお兄ちゃん。

いつも元気で前向きな彰博杜氏が、同年代の蔵人たちと“いままで”と“これから”の酒造りをどう表現していくのか。

今季も、そしてこれからも岡部合名会社の酒造りを楽しみに、まずは新酒を待ちたいと思います♪

 

岡部合名会社オンライン販売↓
https://www.matsuzakari.co.jp/category/item/

 

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岡部 合名会社
おかべ ごうめいがいしゃ
OKABE Sake Brewery / OKABE Shuzō
代表:岡部 守博
創業:1875年(明治8年)10月
設立:1919年(大正8年)10月
住所:〒313-0038 茨城県常陸太田市小沢町2335
TEL:0294-74-2171
FAX:0294-74-2172
Web:https://www.matsuzakari.co.jp/
蔵見学:事前予約制
定休日:日曜、祝日、月2回土曜日
営業時間:8:00-17:00
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