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磯蔵酒造有限会社の歴史

磯蔵酒造は、茨城県の県央〜西部にある笠間市の稲田(いなだ)地区にあります。

素盞嗚尊(スサノオノミコト)の奥様である「稲田姫」が “ここに田んぼをつくり稲を植えて欲しい”と懇願したことから、この土地は稲作が盛んとなり、古くから「稲の郷(里)」として発展してきた笠間市の稲田地区。

その名残で磯蔵酒造にはお酒の神様で有名な松尾大社のお札とともに、稲作を命じた「稲田姫」のお札も祀られています。

磯蔵酒造の主要銘柄は、「稲の里」(いねのさと)から名付けられた『稲里』(いなさと / INASATO)。


現在も地域の地酒として広く愛される銘柄となっています。

創業は、今から152年前の、1868年(明治元年)。

古くから御影石(みかげいし)が多く採れた笠間市稲田地区では、御影石で濾過された水と笠間産のお米を使えば、美味しい日本酒ができると考えた初代・磯良右衛門(いそ りょうえもん)氏が磯酒造店として開業します。

日本酒造りにとって最も大切なものは、1番目に水、2番目に米。

日本酒の約7割が水からできていることを考えると、酒造りにとっての水は、日本酒の味わいに非常に重要な役割を果たしています。

現在、御影石の採掘量が最も多いのは茨城県笠間市ですが、当時は兵庫県西宮市。

西宮市の西宮神社の南東側一帯から湧出する “宮水(みやみず)”は、 江戸時代後期から日本酒造りに適した水としてとても有名な場所。

硬度が高く、リン含有量が多く、鉄分が少ないという特徴がある宮水は、国内屈指の酒処 “灘(なだ)”の酒造りを長年支えてきました。

その宮水の聖地・兵庫県でも御影石が採掘されたならば、同じ特徴を持つ笠間市稲田でも、美味しい日本酒が造ることができるのではないかと考えた初代・磯蔵主。

酒造りに最もベストな状態の水が産出できる場所を探り当て、その場所を中心に酒蔵を建造しました。

 

「地産地消」 の精神で、地元の日常の生活に溶け込んだお酒を造る!

ことを信念に掲げ、現在も初代の想いと共に磯蔵酒造の日本酒は造られています。

 

磯蔵酒造が大切にしている水と米と環境と・・・


©︎磯蔵酒造

石灰の成分を含む御影石は、石に染み込んだ水の中の不純物をとってくれる性質があります。

磯蔵酒造では、御影石に浸透した水=石透水(せきとうすい)を酒造りに使用。

兵庫では地下200mから水を引いているのに対し、磯蔵酒造では石切山脈の地下伏流水を地下約20mから引くことができる恵まれた環境にあります。

深い地下から引いている水の方が綺麗で良い水と思われがちですが、日々便利になる現代では生活排水としてでてくる食器洗剤等の化学物質が地表へ流れ出し、地表の水は日々汚れています。

そのため、生活する人々、工場やビルが並ぶ地域にある酒蔵は、地下深くから水を引かなければいけないとも言えます。

田舎といえど、世に販売されている化学肥料と除草剤は日々進化しており、農薬や農薬をとりまくカプセルなどで、田んぼを汚してしまっている可能性も否定できません。

そこで、地産地消を掲げる磯蔵酒造では、無農薬環境を整える一環として谷間を再生するための取り組みを地元の方々と行っています。

その活動のひとつに、「田んぼの虫取り調査」があります。

田んぼの虫を研究する生きもの調査の講師で自然再生・保全活動家の林鷹央(はやしたかお)さんを毎年夏前にお呼びして、田んぼを回りながら虫をとります。

江戸時代の自然環境を100点満点として、その環境を最終目標に、いかにその目標に近い生き物環境を取り戻せるかを測るための虫取り。

活動するなかで、無農薬田んぼには、昔懐かしのタガメ、タイコウチ、ヤゴやタニシ、ホタルやその餌となるカワニナ等、たくさんの水生生物が発見されたそうです。

希少性により点数を付けられた生き物達を、網と水槽を手に捕獲して点数を競う、子供も大人も楽しめるリアルポケモンGOのようなイベントとなっています。
(イベントの様子は磯蔵酒造のブログにて)

この活動は今年で6年目。1年目は20点で、現在は6年かかって60点まで戻ってきました。

1つの谷間だけ農薬を撒かなければ済むものではなく、日々の雨や風、水の流れにより化学物質は移動します。

活動を通して、笠間の皆さんが谷間近くの農薬空中散布を中止してくださった方もおり、酒造りのためではなく、地域がひとつになって地域を守る。

水を守るためには環境を守ることの大切さを子供から大人まで体験を通して学んでいく。

これこそが、本当の地酒。

現代の表面からみた日本酒というもののカッコよさや、茨城で作るから茨城地酒という名を超えた酒造りが、磯蔵酒造にはありました。

 

磯蔵酒造といえば、4月のビックイベント「ちょっ蔵新酒を祝う会」

磯蔵酒造の蔵の敷地内で、2007年(平成19年)から毎年4月最終週の日曜日に開催されている新酒イベント「ちょっくら新酒を祝う会」。

20年以上前、磯蔵酒造の日本酒を呑んでくださっている皆様との交流を深めたいと始まった春の新酒イベント。

酒販店さん、飲食店さんと「ちょっくら、直接、酒蔵にお出かけいただき一杯やりましょう」と始まったイベントは、開催して行くうちに、酒を酌み交わす事で生まれる新しい出会いの楽しさ、素晴しさに気づき、「どうせならみんなで乾杯してしまおう!」と始まり、今年で14年になる予定でしたが、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で無期限延期になりました( ;  ; )。

毎年、12:00頃に開蔵して、20:00頃に閉蔵。
参加料は、前売入蔵券 2,500円(税込)/当日入蔵料 3,000円(税込)。

蔵に入る際に、その年の干支の四合瓶1本、ぐい呑みとお箸をGETして、自由にスタート!

磯蔵酒造とお取引のある飲食店さんや笠間市内の商店さんなどが酒の肴、おつまみ、お蕎麦屋さんとして出店。

干支の新酒や『稲里』シリーズと共に堪能できます♪

2年前の2018年のちょっ蔵新酒を祝う会への参加者は、なんと2,000名超!
蔵の敷地内、歩く場所がないほどです(°▽°)


©︎磯蔵酒造

ここでの磯さんのポリシーは、お酒の話をしないこと、だそうです。

なぜか?

それは、蔵見学か次回のちょっ蔵新酒を祝う会に参加して聞いてみてください^^

ちょっ蔵新酒を祝う会へのお問い合わせは、
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ちょっ蔵新酒を祝う会実行委員会(磯蔵酒造内)
電話:(0296)74-2002(営業時間9:00〜18:00)
メール:info@isokura.jp
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次回のブログでは、磯蔵酒造の酒米のこと、稲里シリーズなど日本酒の味わい、蔵見学で伺ったお話しをレポートします♪

→【県央酒蔵見学】磯蔵酒造有限会社へサケメグリにいってきました!|茨城県笠間市

 

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磯蔵酒造 有限会社
いそくらしゅぞう ゆうげんがいしゃ
ISOKURA SAKE BREWERY
代表:磯 貴太
創業:1868年(明治元年)
住所:〒309-1635 茨城県笠間市稲田2281-1
TEL:0296-74-2002
FAX:0296-74-4815
Web:http://isokura.jp
E-mail:info@isokura.jp
蔵見学:https://isokura.jp/tour.html
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