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私が最初に根本酒造株式会社に訪問したのは、2017827日のこと。
茨城県主催・茨城県北ビジネスコンペティション2017のセミナーに参加する前でした。

茨城県北地域(KENPOKU area)では最も古い歴史ある酒蔵である根本酒造株式会社。

今回はそのルーツに迫ってみます!

 

根本酒造株式会社とは

茨城県常陸大宮市に唯一存在する酒蔵「根本酒造株式会社」(ねもとしゅぞう)。

JR常磐線 水戸駅から、JR水郡線に乗り換えて、13個目の駅に、酒蔵最寄りの山方宿駅(Yamagatajuku Station)があります。

水戸駅から山方宿駅までは、ディーゼル列車で約55分。

山方宿駅から根本酒造までは徒歩約12分のところにあります。
(駅小さくて可愛い!)

創業は1603年(慶長8年)で、今からなんと416年も前という歴史のある根本酒造。

茨城県内の事業所でみると、全業種含めて3番目に古い企業であり、茨城県内の酒蔵でいうと、現存している酒蔵では、2番目に古い酒蔵です。

佐竹氏(本姓・源氏)の家臣が創業した根本酒造ですが、味噌や醤油をつくっていた延長で、日本酒も造ることになったのが起源。

その佐竹氏(佐竹義宣/Mr. Yoshinori Satakeの時代)が、秋田への国替えを命じられた際、根本家も一緒についていく立場ではありましたが、味噌や醤油をつくっていたため、ここに残れといわれ、現在までこの地で日本酒を造ることになったそうです。

蔵を構えたエリアは、駅名にもなっている山方宿。

山方宿の「宿(Juku)」は、地盤が固いところという意味を表していることが由来です。

その甲斐あって、東日本大震災発生時も、大きいタンクがひとつ傾いた程度だったそうです。

創業以来、名水として誉れ高い駒形神社(那珂市)に湧出する御神水を仕込み水とし、4世紀、20代に渡って山紫水明の奥久慈の地で酒造りを行なってきた根本酒造。

2019年現在、杜氏含めて常勤が3名、社長がたまに入るので3.5名。
会社全体としては10名を抱え、石数は年間で約600-700石。

蔵見学では、代表取締役の根本朗裕(Mr. Akihiro Nemoto)さん自らご案内してくださいました。

 

世界最高権威のコンペティションIWCSAKE部門設立間もなく受賞

根本酒造のフラッグシップブランドは『久慈の山KUJINOYAMA』。

毎年開催される様々な日本酒のコンペティションにおいて、常連といっても良いほど必ず登場する久慈の山ですが、2009年の IWCにおいて『大吟醸 久慈の山』が吟醸酒・大吟醸酒部門でゴールドメダルを受賞。さらにトロフィーをも受賞した酒蔵なのです!

→IWCInternational Wine Challenge)に関してはこちらの記事

IWCとはInternational Wine Challengeの略で、毎年4月にイギリス・ロンドンで開催されている世界最大規模・最高権威に評価されるワイン(酒類)のコンペティションです。

『大吟醸 久慈の山』が受賞した2009年は、国内各地の蔵元より出品された162蔵・359銘柄の日本酒が集結。

「純米酒」「純米吟醸酒・純米大吟醸酒」「本醸造酒」「吟醸酒・大吟醸酒」「古酒」の5部門でトロフィーを獲得した日本酒から最終審査で2009年のIWCチャンピオン・サケが決定。
2019年現在は純米吟醸酒と純米大吟醸酒、吟醸酒と大吟醸酒が区分されたことと、普通酒部門とスパークリング部門が増えて、9部門)

根本酒造は「吟醸酒・大吟醸酒部門においてトロフィーを獲得できたものの、5部門通しては第2位でした・・・ロンドンに行ったのにー!」と悔しそうに語る根本さん(╹◡╹)

1位の日本酒の得点とは、かなり僅差だったそうです。

この時、すべての部門で1位に輝いたチャンピオンサケ “Champion Sake” は、秋田県大仙市・金紋秋田酒造株式会社の「古酒 山吹2005」でした。

2007年の日本酒部門設立からなんと2年でトロフィー受賞した根本酒造の『大吟醸 久慈の山』。

2位でもいいじゃないですか!(舫ではない)

そんな根本酒造の日本酒ってどんな特徴があるのか気になりますよね(*゚∀゚*)?

 

根本酒造の日本酒の特徴

根本酒造の日本酒の特徴は、大きく分けて3つ。

1)奥久慈の清純な水
2)高品質の酒造好適米
3)南部流の地元杜氏

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酒蔵がある奥久慈(茨城県常陸大宮市山方)は、“清流” 久慈川が流れる大自然に囲まれた中山間地域にあり、名水として誉れ高い駒形神社に湧出する御神水を使用。

▶︎
使用している酒米は、高品質の酒造好適米(山田錦、美山錦)をはじめ、地元で採れるひたち錦がメイン。

杜氏▶︎
そして、創業以来、岩手県の南部杜氏の流れがあり、淡麗辛口を意識した酒造り。
現在の杜氏は地元の40代杜氏。
コンクールの賞を狙うようなものは先代からの流れをリスペクトして造られております。

また、根本酒造には、もう一つのブランド『上丸(KAMIMARU)』があります。

昔ながらの『久慈の山』は、淡麗辛口を意識し、普通酒から大吟醸まで造っており、その中でも IWCトロフィー受賞の大吟醸酒は根本酒造の看板商品です。

一方、『上丸』は、上を丸で囲んだデザインで、「上丸ゴールド(純米大吟40)」と「上丸シルバー(純米吟醸55)」が存在します。

東日本大震災の直後に、屋根から落ちてきた屋根瓦に彫り込まれていた「上丸」の文字を目にした根本社長が、震災復興の願いを込めて新ブランドとして立ち上げたブランドです。

立ち上げた当初は、購買層のターゲットは絞っていなかったそうですが、消費者が量より質を重視し始めた昨今の純米トレンドに合わせ、酸を効かせてスッキリさせながらも少し甘めにしたとのこと。

とりわけ、上丸シルバー(純米吟醸55)に関しては、一升瓶の出荷制限かけるほど。

昨年の日本酒フェア@池袋サンシャインシティでも、会場オープンしてから茨城ブースに向かっていったアジア系の外国人の方が上丸を買い占めていったという噂も!

私のような(?)若い日本人女性でも、この上丸シルバーは、オススメ!の1本です。

その他、個人的にツボだったのは、社員の皆さんが朗裕社長の名前をもじって命名した、もろみ粗濾しにごり酒の「どぶ朗(Doburou)」!笑

インパクトありすぎる〜!

 

根本酒造の酒蔵見学

根本酒造の造りの時期(オンシーズン)は、
毎年10月上旬から5月のゴールデンウィークまで。

不必要な菌の影響が酒造り出てしまうといけないため、現在、造りの時期の蔵見学は受け入れておりません。

つまり酒蔵見学が可能な時期は、5月後半から9月後半の約4ヶ月間。

午前は、10:00-11:00
午後は、14:00-16:00 がベースとなっておりますが、前後の時間に蔵見学ご案内できることも。

酒蔵の中に入らなくても良い場合には、年中無休ではないですが、根本酒造株式会社の敷地内にある直売所にて、年間を通して日本酒を購入することはできます。

根本酒造の蔵見学の特徴は、日本酒・文化のみならずな博学多才な根本社長の語り!

見学時間は試飲させていただく時間も含め、標準で1時間ですが果たして足りるかしら?
Hirokoは毎回2時間くらいお邪魔してます!笑)

駐車場は『久慈の山』の看板のすぐ脇に3台ほど停車できるスペースがあります。

大人数での団体蔵見学の受け入れよりも、少人数での蔵見学がメインとなっております。

根本酒造のみ単体での蔵見学希望は、根本酒造へ直接、事前予約をしてください。

根本酒造含めた県北の蔵見学希望は、
SAKE MEGURI Contact フォームにてお問い合わせください!
(その場合、「根本酒造の記事を見た」等コメントお願いします。)

まだまだご紹介したい裏話がございますが、長くなりそうなのでこの辺で♪

ではー(*゚∀゚*)/

 

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根本酒造株式会社
ねもとしゅぞう かぶしきがいしゃ
NEMOTO SHUZŌ CO., LTD.
代表者:根本 朗裕
創業:1603年(慶長8年)
住所:〒319-3111 茨城県常陸大宮市山方630
TEL:0295-57-2211
FAX:0295-57-6855
Web:http://www.kujinoyama.com
E-mail:kujibrew@aqua.ocn.ne.jp
蔵見学:可能(10:00-16:00:要予約)。
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