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★浦里酒造店 ご紹介記事 2本目

1本目
【県南酒蔵見学】合資会社浦里酒造店をご紹介いたします!
からの続編です。

 

浦里酒造店へのアクセス

浦里酒造店は、茨城県の県南部、つくば市吉沼地区にあります。

東京方面から電車とタクシーで向かう場合、

●JR上野東京ライン「東京駅」→「土浦駅」で下車。駅西口からタクシーで約35分。所要時間:約2時間。
●つくばエクスプレス「秋葉原駅」→「研究学園駅」or「つくば駅」で下車。研究学園駅北口からタクシーで約20分。つくば駅A3出口からタクシーで約20分。所要時間:約1時間30分

 

自動車で向かう場合、

●東京駅周辺からは、呉服橋/首都高都心環状線C1→常磐道「谷和原IC」で降りてから約30分。所要時間:約1時間10分。
●成田空港からは、圏央道「つくば中央IC」で降りてから約30分。所要時間:約1時間10分。

茨城県北方面からは谷和原IC手前の「土浦北IC」で降りたほうが近いです。
※カーナビやGoogleMapで経路を検索した場合、蔵裏手に到着してしまうことがあるようです。

今回、特別に、浦里社長が愛車のベンツでつくば駅までお迎えにきてくださいました。

蔵へ近づいてくると、車窓から見えるゴルフコースのような綺麗な芝生があちらこちらにみえてきます。

はて…これはなんなのか?と浦里社長にお伺いしてみると、つくば市郊外では、サッカーコートやゴルフコース等の芝生を生産していて、生産地国内No.1なのではないか?とお話しされてました。

茨城珍百景です。

つくば駅から約30分で浦里酒造店に到着。

さっそく蔵の中を案内していただきました。

 

ステンレス張りの仕込み蔵とコンテナで徹底的な温度管理を行う

浦里酒造店の主力ブランド・特定名称酒【霧筑波】の醸造割合は、全体の8割を占めます。

高級酒に特化した製造体制の中で、敷地内にはアルファベットでナンバリングされた低温貯蔵用コンテナがずらり11棟並びます。

たくさんのコンテナを所有する背景には、浦里酒造店では生酒の状態で販売する高級酒が多く、出荷直前まで温度管理を欠かせないため。

「冷蔵庫を含め100坪分の酒を冷やしている。電気代はかかるけれど低温貯蔵が一番。」

という信念のもと、蔵元直売もしています。

造りたての活きの良さを味わってほしいと願う浦里社長が、蔵に戻り大改革を行ったのは今から26年前。

当時、浦里酒造店をはじめ、磯自慢酒造(銘柄【磯自慢】;静岡県焼津市)等、全国では片手で数えるほどしかなかったステンレス蔵。

浦里酒造店は、全国でも珍しいステンレス張りの蔵を持つ酒蔵です。

仕込みは石造りや内装が木蔵で、しぼりやしぼり後の貯蔵は冷蔵でという酒蔵が多い中で、仕込みと貯蔵を冷蔵設備で行っていることが浦里酒造店の特徴です。

「造りたての品質を保つための大改革として冷蔵設備の充実をおこなった。」と、現代ほど温度管理が重要視されていない頃から先手を打って投資した浦里さん。

吟醸蔵と吟醸以外の蔵は、ステンレスの壁で仕切られ、前者は夏はマイナス2度、後者は夏は5度で冷蔵されています。

通常の瓶貯蔵でなくタンク貯蔵でも品質は落ちることなく、冷房効率の安定感は変わりません。

また、酒造に悪さをする微生物を消し去るため、酒造開始前に行う清掃、消毒、殺菌において、そのリスクをより低く保つことのできる衛生面がステンレス蔵のメリットでもあります。

 

霧筑波 初搾り、発酵中の醪は透き通ったバナナの香り

12月初旬に見学させていただいたこの日は、霧筑波の今季醸造の真っ最中。

私が覗いている奥から2番目のタンクは仕込みから14日目、1番奥のタンクは9日目でした。

どちらも【霧筑波 初搾り】(きりつくば はつしぼり)という商品です。

©︎浦里酒造店

【霧筑波 初搾り】は、下妻市の篤農家・國府田房雄さん、石島和美さんと契約し栽培した酒造好適米「五百万石」を使用。日本酒度+4と辛口に仕上げた日本酒です。

いばらきの米、いばらきの水、いばらきの酵母を使い、いばらき地酒を地でゆく酒造り。

製氷も蔵の浅井戸から汲み上げた筑波山水系の中硬水の仕込み水でのこだわり。

タンクの蓋を開けていただくと、小川酵母が醸し出す特徴的な透き通ったバナナの香り。

小川酵母で造る日本酒は、バナナメロンのような吟醸香酸が少なく爽やかな味わいになるのが特徴。

浦里酒造店では、茨城県発祥の小川酵母にこだわり「小川酵母を極める酒造り」を醸造理念として長年酒造りを続けてきました。

茨城県内では小川酵母の使い手として右に出るものはいないのではないかと思うほど小川酵母一筋を貫いています。

これは9日目の醪。ぷくぷくと勢いよく発酵していて、日本酒が“生きている”ことを実感する発酵の音と、どこからともなく湧き出てくる繊細で小さな泡。

小川酵母で醸す酒は、低温でよく発酵し、きめ細やかな香気を発するのが特徴ですが、アルコール耐性が弱いため、取扱いが難しい酵母であり、造り手の技術が問われます。

すっごく美味しそうな香り〜(о´`о)!と、日本酒LOVEな女性2人で興奮と静寂を繰り返しながら、蔵見学の醍醐味を味わう瞬間。

しばらく眺めていられそうでしたが発酵の邪魔をしてしまうといけないので、降りたあとはしぼり機の部屋へ。

“ドンクー”と書かれた槽で、酒袋に醪を入れて搾っているところです。(最大200枚の酒袋が入ります。)

主に、純米酒以上の特定名称酒をしぼるために使用します。

しぼりたては、うっすらにごりのゴールド色。

写真だけ撮影させていただいて、搾り口から香る美味しそうなお酒の香りを嗅いでいたら、早く試飲がしたくなったので、浦里さんを急かし気味に(!?)またミーティング部屋に戻ろうと外に出たところ…

 

・・・あれ(°Д°)?

 

・・・この方は、まさか・・・?

 

武田先生ー!

メガネを上下するもマスクも相まって曇って誰だかわからないというリアクション(о´`о)

茨城県産業技術イノベーションセンター フード・ケミカル長の武田文宣(たけだあやのぶ)さん。

酒造業界では“先生”と慕われ、『常陸杜氏プロジェクト』の仕掛け人のひとりでもある武田先生は、いばらき地酒の可能性を大きく飛躍させた方です。

大吟醸出品酒のご相談など県内の蔵元さんのところへ日々足を運んでいらっしゃるようでした。

今期の新酒鑑評会出品の吟醸酒と純米吟醸酒は、

・芳醇な香りとキレのある酒
・さわやかで米の甘みを感じられる酒

で造り目標を分けたそうです。

業界人ではない私たちは味わうことはできませんが、市販酒の新酒ができるまで楽しみに待つことにしましょう。

 

さて次回の3本目の記事は、浦里酒造店の銘柄のご紹介と、浦里社長の御子息で醸造責任者を務める浦里知可良さん、そして待ちに待った唎酒させていただいた日本酒のご紹介です♪

お楽しみに!

 

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合資会社 浦里酒造店
URAZATO Shuzōten Co., Ltd.
代表者:浦里 浩司(Kōji Urazato)
創業:1877年(明治10年)
住所:〒300-2617 茨城県つくば市吉沼982
TEL:029-865-0032
Web:https://www.kiritsukuba.co.jp
蔵見学:予約制(事前打ち合わせ要)
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