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SAKE MEGURI では、茨城県北地域の酒蔵をタクシーでめぐる旅の企画を行っています。

なぜ日本酒に関連しない情報までブログにするかというと、日本酒は地域の文化ときっても切れないご縁があるからです。

「酒蔵」「神社」の繋がりは、その中でも最たる重要な意味を占めます。

一昔前に起きた日本酒からワインやビールへのアルコール市場の台頭や、
少子高齢化による後継者問題により、酒蔵が一件もなくなってしまった高萩市。

その高萩市の松岡地区に伝わる伝統文化・行事をご紹介します!

茨城県高萩市とは

高萩市(TAKAHAGI City)は、茨城県の北東部に位置し、
東側は太平洋、西側は阿武隈山系が連なる、人口約3万人規模の市。

©︎大林千一

東京都から宮城県を結ぶJR常磐線・国道6号・常磐自動車道が市内を縦断しており、都内からは約150km、車で約120分の距離に位置し、県内外からのアクセスも比較的よい場所となっております。

四季折々の豊かな自然が観光資源であり、春には、桜の名所である「さくら宇宙公園」や「花貫さくら公園」でお花見を楽しみ、秋には、花貫渓谷の「汐見滝吊り橋」から美しい紅葉を鑑賞でき、それぞれインスタ映えの名所として毎年多くの観光客が訪れています。

@retrip_nippon

1954年(昭和29年)に高萩町、松岡町、高岡村の2町1村と黒前村および櫛形村の一部が合併し現在の高萩市が誕生しました。

歴史と文化、そして豊かな自然が織りなす美しい景観に恵まれた高萩市は、今年の2019年で市制施行65年を迎えました。

丹生神社の棒ささらとは

高萩市でも特に北東に位置する松岡地区は、著名人・文化人を輩出した地域。

伊能忠敬よりも前に日本地図(「改正日本輿地路程全図」)を著した長久保赤水(Mr. Sekisui Nagakubo)や、東京大学理学部植物教室の基礎を築き、小石川植物園初代園長でもあった松村任三(Mr. Jinzo Matsumura)理学博士の生誕地でもあります。

松村任三氏の出生地にほど近い、茨城県高萩市下手綱の丹生神社(Tanshoh Shrine / Tanshoh Jinja)では、毎年4月の第2日曜日に「世界平和・五穀豊穣・子孫繁栄」を祈願して境内で棒ささらを舞う神事があります。

 「棒ささら(Bou Sasara)」とは、竹棒の先に獅子頭をつけ、社殿前に作った高舞台で笛や太鼓に合わせて3匹の獅子が踊る獅子舞いのこと。

赤い獅子は、子供の獅子。黒い獅子は、雄獅子と雌獅子。

親子が揃って団欒の場を表現しているそうです。

丹生神社は、水戸藩附家老中山氏(松岡領主)の氏神様で、中山氏の遠い祖先が紀州(和歌山県)丹生川流域に丹生都比女命(Niutsuhimenomikoto)を祀ったのが起源と言われています。

その後、中山家が紀州から埼玉県飯能市(中山)へ移り、1646年(正保3年)に、中山家2代目で水戸藩附家老中山正信が松岡領地を与えられ、氏神として松岡城内に丹生神社を建立しました。(現在も飯能市に丹生明神社が存在します。)

6代目中山信敏の時、常陸太田へ所替えと神社移管がされましたが、10代目中山信敬の時に再び松岡の領主となり、1805年(文化2年)8月に現在の丹生神社が建立されました。

その後、大正時代の終わり頃(1925年頃)から神事が行われなくなりましたが、町を想う有志(現:丹生ささら保存会)によって60年前の神事の再現を志し、1982年(昭和57年)10月17日に「復活奉納祭」として復活。

1993年(平成5年)1月12日に高萩市指定無形民俗文化財となりました。

丹生ささら保存会の方の話によると、獅子の頭に「寛政9年」と記されており、仮に1797年(寛政9年)から続いていることとすれば、今年で222年目!

同じ高萩市でNHK朝の連ドラ「ひよっこ」のロケ地になった下君田地区では400年以上の伝統を持つ「下君田のささら」があります。郷土芸能が根付く、長い歴史と伝統が培われた地がこの高萩市なのです。

松岡城址公園の美しい桜

丹生神社の周辺は、昔、松岡城(竜子山城)というお城がありました。

丹生神社へ向かう道路は石畳で、武家屋敷が保存されている場所もあり、とても風情のあるお屋敷通り。

この周辺一帯は「松岡城址(Matsuoka Johshi)」と呼ばれています。

幼い頃に何度か訪れた丹生神社の棒ささらを見に行ってみようかと今回、向かってみたところ、とても美しい桜に出会いました。

動画ではなかなか伝わらないのですが、言葉を失うくらいすっっっごく綺麗でした・・・🌸

私の記憶が正しければ、ここの公園は昔、ぶどう園?や果樹園で、その後、「アプローチ広場」というただ広いだけの公園でした。

今は、松村任三氏ゆかりのソメイヨシノのほか、さまざまな種類の桜が咲き乱れており、小さなお子様が遊べるスペースや休憩するためのベンチ、お手洗いもあり、静かなので、日本酒片手に読書も良いかも📚

高萩市は残念ながら酒蔵がありませんが、高萩市の酒米を利用して「高萩 真心一魂」という日本酒が造られています。

→「高萩 真心一魂」新酒の集い~茨城の陶匠・ぐい呑み百選展~に行ってきました!|茨城県高萩市

高萩市の桜並木の美しさを感じながら、
日本酒「高萩 真心一魂」も味わってみてくださいね🍶🌸