Ayumu Agri とは
Ayumu Agri(あゆむ あぐり)とは、常陸太田市出身の石川 歩(いしかわ あゆむ)さんが経営する有機無農薬の野菜農園です。
茨城県常陸太田市大中町(里美地区)で1.3haの農地を借りて、2019年に起業。
土壌の健康を第一に考え、農薬や化学肥料、乗用トラクタを使わない有機野菜づくり。
プラスチックの使用を極力避けるため、マルチを使用せず、梱包も最小限に。
歩さんの「友人や身近な方に農薬のない安心で安全な野菜を届けたい。」という思いから、“Organic” を超えた “No-Till Farming” “From farm to table” の概念を取り入れた野菜作りを行っていることが、Ayumu Agriの特徴です。
No-Till Farming(ノーティル ファーミング)とは、不耕起栽培。
つまり、農地を耕さないで作物を栽培する、作物栽培方法のひとつ。
えっ・・・(°Д°)!? 農業=耕すんじゃないの?
と思うかもしれませんが、トラクターなどを入れて深く大きく土壌を耕してしまうと長年培ってきたその土地の土壌構造がリセットされてしまいます。
土の中には、野菜・雑草の根・ミミズや小動物が移動してできた穴などがあり、自然の営みの中で土壌に住む微生物が増え、ふかふかで豊かな土壌が形成されていきます。
しかし、トラクターで耕すことによって自然な生態構造を一瞬にして破壊してしまいます。
耕さないことによって微生物を殺すことなく、有機物が増加し土壌環境が整ってくると、作物の品質が向上し、収穫量の増加にも影響します。
歩さんが実際にブロードフォークを使用して土を起こしている様子はこちら。
このノーティルファーミングという手法は、アメリカの約25%の農家が取り組んでいますが、地球全体ではわずか5%ほどに過ぎません。
Ayumu Agri では、このノーティルファーミングという手法に加え、化学肥料や除草剤、殺虫剤等の農薬を使わない有機無農薬方法で、生物との共生環境を利用した循環型の農法を取り入れています。
昨年起業したばかりの歩さんですが、現在、年間を通して約50種類の旬の野菜を生産しています。
見た目落ち着いているけれど(失礼っ(°Д°))、まだ農業家としては若い20代の歩さんが、ご両親からの世襲ではなく、起業という形で自然環境あふれる、茨城県常陸太田市の里美地区で農業を始めました。
さて、起業するまでには、どんな背景があったのでしょうか?
Ayumu Agri 歩さんが有機無農薬野菜作りに目覚めるまで
歩さんは、茨城県北地域で働くサラリーマン家庭のご両親のもとで、4人兄姉の末っ子として育ちました。
人を笑わせることが好きで、先生にも「歩は、人生謳歌しているな〜」といわれた少年時代。
2人のお兄さんがリトルリーグに所属していたことがきっかけで野球を始め、小学生〜高校生まで野球少年だったそうです。
野球以外では、地元の英語専門の塾に通っていたこともあり、英語と世界史が好きな文学少年。
将来は、英語でのコミュニケーションを取れるようになりたいと思っていました。
県内トップの県立高校を卒業し、名門早稲田大学へ入学。
所属していたバスケットボールサークルの先輩から旅行やボランティアを通じた海外経験を聞き、英語が好きだった歩さんは、大学3年時にワーキングホリデーでカナダへ。
カナダ滞在中に、ロサンゼルス、テキサス、グアテマラ、セノーテ、オアハカ、キューバをめぐり、1年で日本へ帰国し、海外事業部のある京都府の電気機器製造会社へ入社。
大企業であったため海外勤務のチャンスが巡ってくる可能性が低いこと、自らハンドリングでできる仕事に魅力を感じたこと、そして京都から茨城は遠く感じたことがきっかけで、退社。
茨城へ帰ると、母が祖母の介護をしていたこと、母方の祖父母が常陸太田駅の近くで八百屋を営んでいたことで、「農業の勉強をしてみたら面白いかも!」と一念発起。
水戸市内原町にある「日本農業実践学園」(公益社団法人 日本国民高等学校協会 の専修学校)の社会人コースへ入学。
有機農業、野菜、稲作、甘藷、水耕、農産加工、養豚、養牛コースの8コースが並ぶなか、野菜作りは6つ。
農薬を使った大規模農業の観光栽培向けではなく、有機肥料を使用した小規模の有機農業コースを選択した歩さん。
社会人は1年で卒業できるコースがあり、全寮制で座学・実習を通じて、各種農法や有機農業の考え方を学びました。
実習では、学生がひとりひとり畑を持たせてもらえる個人圃場で作物を作り、学校の敷地内の直売所で自ら作った野菜を販売。販売促進のためのPOPの研究もされたそうです。
そして、そのまま茨城県内で農業するのかと思いきや・・・
オランダに飛びました・・・!
∧_∧ ( ゚ω゚) /u u / / / (ノノ 彡
ビューン!っとな。
国際農業者交流協会(JAEC)が、就農志望の若者向けに国際感覚を養い育てることを目的として、毎年海外派遣しているプログラムへ参加。
戦後から続いているプログラムで、昔は船で何ヶ月もかけてヨーロッパやアメリカに送り込んでいたそうです。
オーガニックが盛んで、オーガニック基準がより厳しいヨーロッパを研修先に志望したところ、オランダへ1年滞在することが決定。
環境意識の高いオランダでは、小さな有機農業の家族経営でも、有機農業が産業として根付いているため商業として成り立ち、買い手にとっても、お手頃な価格で有機野菜のほか有機肉、有機牛乳などを手に入れることができるのだそう。
そして、オランダは涼しい気候で雨も少なく虫がわきにくく、平らな土地が多いことでオーガニックでも機械化しやすいこと。
また、日本の農家と比較し、オランダは苗を作る会社から苗を購入して、農家は苗を植えるだけという分業制。そのためマーケティング等もプロによるものでプロモーションなどもしっかりしたものなのだそうです。
農薬大国である日本もそうなってほしいな・・・( ; ; )と思いつつ、日本は山間地が多く、湿度で虫がわきやすいから大きな機械を使って大きな有機農業は難しそうですよね。
1年のオランダ滞在から帰国した歩さん。
その後、常陸太田市へ戻り、里美地区にある「木の里農園(このさとのうえん / konosato farm)」さんで1年修行します。
1枚で平らな土地を探していたときに、同里美地区の土地を紹介してもらい、2019年1月に起業。
今後の目標や夢を聞いてみたところ・・・
目標は、
収穫までいけない野菜や、収穫はできても販売までいけないものもある。
自分が作った野菜を収穫してすべて完売できるようになれたら。
夢は、
有機の小麦を育て、有機パンを奥さんと一緒に作って売れたら。
と話します。
そんな歩さん、最近ご結婚されたばかりの新婚さん!
くーーーーーっ、うらやましいぞっっっ♡
イベント出店した際に、パン屋さんで働いていた奥様と出会ったそうです。
一緒に夢を実現できるのは素敵ですね(*´-`)✨
Ayumu Agri 農園を見学してきました!
さて、そんな歩さんに、以前、小豆品種のひとつ「娘きた」を育ててみたいという私の母のリクエストをしていました。
歩さんが覚えていてくださり、お声がかかったので、Ayumu Agri 農園へ初訪問♪
え・・・こんなにいいんですか(°Д°)!?
今作っている夏野菜を見せていただきました!
まずは、ハウス栽培のミニトマト。
赤い中玉「シンディスイート」、黄色 「イエローミミ」、ピンク「ピンキー」、オレンジ「オレンジ千果」という品種だそうです。
ミニトマトの品種名って音の響きがなんだか可愛くてセクシーじゃないですか…?
ミニトマトの種類によって身のなりかたが異なるそうです。
特別にハウスの中でミニトマトをパクッといただいたのですが、
これがですね・・・どのトマトも、とっっても甘い!果物を食べているような美味しさ。
凝縮したうまさに皮の柔らかさ。トマト嫌いの人がよく発言する種付近のじゅるっと酸味も少なめで、いつまでもここにいたらパクパク食べ尽くしちゃいそう。
(食べ放題ツアーなんか絶対やっちゃいけないやつです(°▽°)!)
私の母も「あっっまーっ(°Д°)!!!」といって20個ほど1時間以内に完食してしまいました。
秘密はこちら↑
ミニトマトの葉っぱや天気、土の乾き具合を観察して、里美の美味しい地下水を少しづつあげているそうです。
ミニトマトの他は、いんげん豆、きゅうり、ししとう、茄子、ズッキーニ、新じゃが、紫キャベツ、枝豆、ビーツ、サツマイモなど夏野菜が育っていました。
カエルさんがちょこんと座っていて可愛い♪
水源の話にもなり、久慈川の水が流れる近くの大きな川へも連れて行ってくれました。
雨の後だったので、少し川の水が濁っていましたが、普段は水遊びできるくらい透き通っています。
私は、夏野菜をあれこれわがままセットで購入しましたが、
「揚げてトルコ」という珍しい白い茄子と、「Nubia」というアメリカ品種の紫ががった茄子もGET!
野菜って世界にいったいどのくらいの種類があるのでしょう。
奥深し、野菜作り・・・(*´ω`*)
Ayumu Agri 野菜が購入できる場所
現在、Ayumu Agri のお野菜が購入できる場所は、以下の6つ。
同じ里美地区にある、清酒「日乃出鶴」の合資会社井坂酒造店さんとの
“Ayumu Agri × 日乃出鶴” コラボセット も販売する季節がありますので、
井坂酒造店かAyumu AgriのSNSやHPからのぞいてみてくださいね。
SAKE MEGURI ツアーでも農園体験ツアーを企画したいな♪
それでは!
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Ayumu Agri
あゆむ あぐり
Ayumu Agri Farm
代表:石川 歩
創業:2019年1月(平成31年)
住所:〒311-0505 茨城県常陸太田市大中町1872-1
TEL:090-1734-1058
Web:https://www.ayumuagri.com
E-mail:ayumu.fuku.happy@gmail.com
Facebook:https://www.facebook.com/satomifarmer/
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