前回のブログ
→“SAKE TAXI” 台湾視察の旅にいってきました!–九份・前編–
に引き続き、後編です。
観光客の客層と屋台の特徴
パッと見た感じ、団体客はマレーシア、シンガポール、香港、中国からが多く全体の8割ぐらいはアジア人。
日本人の方は、2-5名くらいの女子旅やカップルできている模様。
カオナシが手を振ってくれている!
ちなみにカオナシの英訳は「No Face」でした!そのままです!笑
ベジタリアン酒粕肉団子!
これですがね・・・味はですね・・・ご想像にお任せします。汗
「紅糟」という酒粕(もち米、紅米、麹で酒を作った時に出る酒粕)を使った調味料で味付けされた肉の入ったお饅頭です。
独特の風味があるので、好みが分かれる調味料ですね。消臭や防腐、香り付けを目的として、煮込み料理や漬け物に使われているようですが日本ではなかなかお目にかかれません。
あんかけのようなタレとともに楊枝を使って食べます!
なぜこんな山奥に・・・日本の山岳地観光エリアとの比較とその課題
ところで、映画で有名になった場所とはいえど、台北のメインステーションから電車で乗り継ぎ、山奥に赤提灯の景色だけを観光にくる観光客。
茨城県北地域と比較した時、電車での移動時間というより、「メインの観光施設」と「露店」が同じ場所に集約していることが、街の活性化においてはキーなのではないか?と感じました。
大型スーパーが進出し、商店街が淘汰された日本の田舎では、観光客が地元の名物を食べ歩きたいと思った時、商店街ではなく、道の駅で名物を探すことになります。
しかし、その道の駅では、名物は陳列してあるものの、それぞれの商品を売り込む担当者がいません。
そして、その道の駅は実際の駅から遠いことが多く、移動手段は自車かタクシーです。
九份では、「これ美味しいから食べて~」って言われたらついつい買ってしまい、1箇所でその街のグルメを堪能することでその街を知る、という流れが、いまの日本の田舎で難しくなっているような気がします。
つまみ食いしすぎた私たちは、赤提灯の建物の美しい「阿妹茶楼(あめちゃろう)」で正しいお茶の入れ方をレクチャーしていただきました。
スタッフのおばさまは日本語(ぽい発音を)話せるのですが、よく聞き取れません。泣
記念にポストカードいただいちゃいました♪
ここにきてこの建物があの千と千尋の神隠しのモデルのメイン建物だと知る私。(遅すぎー)
阿妹茶楼から見下ろすと、九份へ向かうタクシーが続々きています。
やはり山奥へ向かうならタクシー!!!
ぞろぞろと登ってくる~!!
運命感じる看板を発見 !サケタクシーの発祥地?
1時間半ほど阿妹茶楼で台湾・デンマーク・日本の話をしながらまったりした後、タクシー乗り場まで降りて行くと・・・・・
香川県琴平町という文字の看板を発見!
この看板を見て震えました。
なぜなら、香川県琴平町は、日本で一番最初に酒タクシーを始めたところだと言われているからです。
事前リサーチなしにこの出会い。
この時、私は「この世界にようこそいらっしゃい」と歓迎された気がしました。
きっとこの琴平町の酒タクシーは、この九份がモデルになったのであろうということで、琴平町から台湾の九份がある瑞芳区に「町の雰囲気が似ているということで、姉妹都市になれないか。」とラブコールしたそうです。
詳しく調べて見たところ、2016年に琴平町が瑞芳区との交流を先に提案し、2017年に瑞芳中学と琴平中学が姉妹校提携、琴平町議員の台湾訪問等を経て、2018年5月31日に琴平町にて「新北市瑞芳区と香川県琴平町友好交流協定書」を締結し、将来的に観光、教育、経済面の分野で協力関係を拡大するという友好交流を締結したそうです。
なんてタイムリーなんだ!!!
そして行政の行動がスピーディーでうらやましい。
瑞芳区の陳区長は「過去2年間にわたり観光、教育などの分野で交流を重ね、双方の交流を促進し、今回の友好交流協定締結にご尽力された小野町長に感謝の意を表した。 双方の繁栄と発展、友好関係を促進するために、今後様々な分野で交流を深めることに期待する」と。
瑞芳区は琴平町に九份燈籠を100個贈呈、琴平町は旧金毘羅大芝居「金丸座」の建物の形をした石彫刻品を贈呈し、これを双方の友好の象徴として九份に設置するそうです。
私が描きたい茨城県北地域 “KENPOKU” に類似した海外の都市を探す旅、ワクワクしながらこれからも見つけていきたいです♪
前編記事。
→“SAKE TAXI” 台湾視察の旅にいってきました!–九份・前編–