5月6日(月・祝)、常陸太田市・里美地区で、地酒のための酒米を植える情報を聞きつけ、田植え現場を訪問してきました!
きっかけは井坂酒造店 200周年記念式典
「今日、里美産の酒米の田植えするみたいです!」と井坂酒造店の井坂統幸専務よりご連絡いただき(もっとはやく教えて・・・(°Д°))、急遽里美へ向けて出発~!
午前中から田植えしていたそうですが、私が合流できたのはお昼の時間。
里美の直売所で合流して、お蕎麦を食べながら、里美のおじいちゃんたちと団欒。
今まで作ることのなかった地元産の酒造好適米を、なぜこのタイミングで作ることになったのか。
きっかけは、昨年11月に開催された、常陸太田市・里美地区の合資会社井坂酒造店・創業200周年記念式典に遡ります。
12代目・井坂統幸専務が「地元・里美地区の酒造好適米を使って日本酒を作りたい。」とPower Pointを使って、里美地区の皆さんにプレゼンしたことがきっかけでした。
酒米の完成は、2-3年先をイメージしていたそうですが、統幸専務の想いよりも、里美のおじいちゃんたちの行動のほうが爆速でして(笑)、とても楽しい展開になってきました。
200周年記念式典の際、里美のおじさまたちは、口を出すよりまず手を出し行動する方々で、凛として粋なおじさまたちだなぁ~っと感動していた私でしたが、そこから時経たずして水面下で話が進んでいたとは・・・驚きでした。
今回、午後から田植えをする前に、お蕎麦を食べながらヒアリングしていたのですが、方言でなまっているうえに早口でよく聞き取れない(°Д°)!!!笑
(ご本人たちに言わせると、忘れないうちに伝えてしまいたいらしいです!)
里美はとてものんびりした地域なのですが、行動派で早口で、やると決めたら一気に突っ走る!そんな素敵なおじいちゃんお2人をご紹介したいと思います。
里美地区の酒米生産のキーマンをご紹介
1)全体を指揮する係「小林 信房(Mr. Nobufusa Kobayashi)」さん。
小林さんは、御年75歳。常陸太田市大中町在住。
長く里美のために動いてきた里美地区の主要人物のひとり。
現在はSATOMI会議の発起人として、今でも里美のためになにか貢献したい!と頑張ってる方です。
元々は農家の生まれですが、当時、里美地区はおろか常陸太田市内に少なかった建築業界に興味を抱き、軽トラックひとつで小林建設を起業。
小林建設が順調すぎたため、早くにご子息に会社を任せ、小林さんご自身は旧里美村議会議員に就任。
議員退職後も、一般社団法人 常陸太田市観光物産協会の役員を務めたり、おかめひょっとこ踊りでは太鼓叩き、その他山林や民泊など幅広い分野に精通し里美の魅力発信に努めている方です。
私が質問する最新の話題にもすばやくキャッチアップしてくださり、とても75歳には見えません・・・!
今一番力を入れたいのは民泊だそうです。
小林議員時代には、旧里美村長であった井坂専務の祖父・井坂紀一さんや、村議会議長であった父・井坂勝安さん(合資会社井坂酒造店 現社長)、と井坂家3世代でお世話になっており、引き続き里美を盛り上げるため里美産の酒造好適米の生産にご助力頂くことになったそうです。
「井坂家にとっても里美にとっても無くてはならない存在のスーパーおじいちゃん!」と、統幸専務は語ります。
2)田植え機を操るプロ「高星 雅利(Mr. Masatoshi Takahoshi)」さん。
高星さんは、御年69歳。常陸太田市小中町在住。
ずっと地元で生きてきた方で、気さくで明るく、きっちり仕事をこなす器用な方。
定年まで里美地区内のガソリンスタンドに勤務。
定年後は、持ち前の器用さを活かして田んぼや畑など様々なことを(?)していたそうです。
一般社団法人 里美振興公社にも在籍していたことがあり、里美振興公社で里美産ブランド牛“里美牛”を地元の特産にしようと公社が活動し始めたちょうどその頃、公社のメンバーであったようです。
その後、公社を辞職されてからは、定年後の人生をのんびりと過ごしていましたが、「酒米作るのを手伝え!」とスーパーおじいちゃんの小林さんと統幸専務に振り回され(笑)田んぼの田植え作業を手伝わされるという巻き込まれっぷりですが、快く引き受けてくださいました!
この動画を観たら、高星さんの田植え機の操りがプロであることがお分かりになるでしょう。
簡単に田植え機走らせているように見えますが、田植え機のハンドル捌きって実はとても難しいのです。
高星さんが田んぼの中を田植え機で往復するところを間近で観ていたのですが、迷いのないスピードであっという間に、片道を植えてしまいました!
そして、スーパーおじいちゃんの小林さんが、酒米を育苗するスペースが足りないとのことで、ご自身のビニールハウスの空きスペースを貸し出してくれた有機野菜栽培を行う「石川 歩(Mr. Ayumu Ishikawa)」さん。
2019年1月に「Ayumu Agri」を設立。
茨城県常陸太田市里美地区で、約50種類の野菜を農薬を使わず生産している27歳。
噂では予々聞いていたので、いつか会いたいなとは思っていたのですが、このタイミングで会うことになるとは・・・!
歩さんは、とても面白いバックグラウンドをお持ちなので、また別のブログ記事で詳しく特集しますのでお楽しみに!
プロフィール写真が、かわゆすぎてほっこりしてしまうのは私だけでしょうか♪??
Ayumu Agriのくまさんロゴも可愛いんです・・・🧸!!!
そして、この他に、常陸太田市地域おこし協力隊の塚田さんもお手伝い♪
里美産・初の酒造好適米の種類は・・・?
さて、大事なことを書き忘れておりました。
里美産・初の・・・・・
酒造好適米の・・・・・
種類は・・・・・
いったいどの酒米なのでしょうか・・・・・・・?
実は・・・・・
まだ秘密♡
井坂酒造店ファンなら、きっとわかると思います!
(いや、スーパーおじいちゃんが爆早口で話してしまうかもしれん!)
井坂酒造店の日本酒で最も多く使用されている酒造好適米です。
翌年、この場所で稲刈りを行いました!以下の記事も合わせてご覧ください!
井坂酒造店『日乃出鶴』の酒米稲刈り体験ツアーにいってきました!
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合資会社 井坂酒造店
ISAKA SHUZŌ Co. Ltd.
代表:井坂 勝安(Katsuyasu Isaka)
創業:1818年(文政元年・文化15年)
住所:〒311-0504 茨城県常陸太田市小中町187
TEL:0294-82-2006
FAX:0294-82-2006
Web:https://www.isakasyuzou.co.jp/
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