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『ひたち錦』とは

日本酒の話題の中で『ひたち錦』と聞けば、茨城県の酒米であることは誰もが想像できるでしょう。

『ひたち錦』は、茨城県で初めて育成された、茨城県初のオリジナル酒造好適米です。

茨城県農業総合センター生物工学研究所(笠間市)が1991年より長い年月をかけて育成。

それを、茨城県農業総合センター農業研究所(水戸市)が、品種の特性を特定し、その品種にとってベストな栽培方法を導き出し、2003年に品種登録された地元産初の酒米です。

行政主体となり開発された『ひたち錦』は、茨城県初の酒造好適米として茨城県の奨励品種に採用されています。

また『ひたち錦』の特徴ですが、

  • 粒の大きさ(玄米は大粒)
  • 心白に麹菌が破精込みやすいこと
  • タンパク質が少ないため雑味を生じにくい

など、酒造りに適した品質を備えています。

 

『ひたち錦』は早生と晩生のハイブリッド!?

茨城県の酒蔵では酒造好適米として「美山錦」「五百万石」が多く使用されています。

美山錦や五百万石は、「早生(わせ / Wase)」といって、主に東日本で栽培される品種です。
早く実をつけるようにと育成されるため、実が小さく、硬い品質のお米になる傾向があります。

気温が下がり雪が降る前に収穫する東日本では、早く田植えをして早く収穫をするための品種改良が行われたもので、茨城県産酒米として(とりわけに茨城県北地域では)多く生産されています。

一方で、「晩生(おくて / Okute)」の品種は西日本を中心に栽培されており、代表的な酒米は、山田錦、雄町、愛山などがあります。

酒米としては古い歴史がある品種で、早生と比べてゆっくりと実をつけるため、粒が大きく柔らかい質のお米となるのが特徴です。

収穫時期によって、「早生」「晩生」と表現されますが、果物のみかんで例えると、よりイメージしやすいかもしれません。

酒造りをするため良い酒米の条件として、「粒が大きいこと」「心白が大きいこと」「柔らかいこと」が挙げられますが、この条件のお米を造るためには昼夜の寒暖差が大きく、また土壌が粘土質であるとさらに良いとされています。

茨城県農業総合センターによると、茨城県の酒米『ひたち錦』は、晩生の品種であるとされ、ふっくらまろやかでコクのあるお酒になるかと思いつつ、美山錦や五百万石に近い早生のような特性があり、硬いお米なのでお酒はすっきりした味わいになる傾向があります。

といっても、お酒の味は、お米の品質だけで決まるわけではないのが面白いところでもあります。

 

『ひたち錦』のご先祖を辿る

そして、私たち人間同様、新しい品種が産まれるためには必ず両親がおります。

以下は、茨城県農業総合センターが公表しているひたち錦の系譜をフローチャートとして見やすく作り直してみました!

大粒で心白が出やすい特徴を持った「岐系89号」を母、倒伏や病害に強く、また光沢が良く透明度の高い「月の光」を父とし、産まれた『ひたち錦』。

「岐系89号」「月の光」両親ともに飯米(Hanmai)品種!

お米を生産する農家のご家庭でない限り、「岐系89号」や「月の光」が飯米といわれてもピンッときませんよね(ノ・3・)ノ)3

酒米ではありますが、ご飯として食べることができ、おかゆにすると雑味がなく、さっぱりとした味わいになるそうです!

酒造好適米『ひたち錦』で醸された日本酒の特徴は、後味が「スマート」「すっきり」「綺麗で優しい」という特徴があると一般的にいわれています。

私が感じたファーストインプレッションは、アロマ・口当たりともに「透明感高く」「すっきり」「飲み飽きしない」でした。

そして、他の品種と比較して、最初にインパクトを与えるようなお酒ではなく(すみませんm(_ _)m)、飲むほどにじわじわと美味しさが滲み出てくるお酒のような気がしています。

「んん・・・(。´・ω・)ん?・・・もう一杯いただけます?」

そんな印象の『ひたち錦』。

 

茨城県出身の私が、出身地を聞かれて答える場面で、

「えっと、茨城県って東北でしたっけ?」

っと四国や山陰地方の方にだいぶ勘違いされる感じに似てますね。謎

 

「えっと、島根が手前で鳥取が奥でしたっけ?もう一回地図みせて!」っという感じ。謎

(『ひたち錦』よ、すみません。)

 

とりあえず、もう一杯、飲んで味わって、確かめたい!
確かめた後で、じわじわとその味わいの余韻にひたり、お猪口を片手に茨城を語る・・・(*´-`)

それが、茨城と『ひたち錦』と私の関係。
(部屋とYシャツと私〜♪のようです。)
(飲みすぎて帰っても 3日酔いまで許してもらえるかな…?)

 

2003年に品種登録されてから今年で17年。

『ひたち錦』を使用して醸した日本酒は、すでにたくさんあります。

次回のブログ記事では、この茨城県産酒米『ひたち錦』に茨城県酵母を使用して造った純・茨城のお酒 “ピュア茨城”について書いてみようと思います。

お楽しみにー♪