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2018年9月24日に蔵見学で試飲した際のレポートと、
2019年・2020年とリブランドした銘柄についてご紹介します!

前々回記事→森島酒造株式会社をご紹介いたします!
前回記事→森島酒造株式会社へサケメグリにいってきました!

 

森島酒造の日本酒の特徴

森島酒造で醸造される日本酒は、一般的に「濃醇辛口」と表現されます。

約60年にわたり愛されてきた森島酒造の主要銘柄【大観】(たいかん)は、濃醇辛口という言葉がしっくりくる味わいでした。

昨年から今年にかけて、大観をはじめとした森島酒造の銘柄は、【富士大観】(ふじたいかん)と【森嶋】(もりしま)と2大ブランドに統合され、【富士大観】は濃醇辛口の名残を残したまま、全体的に辛口でコクのある味わいになっています。

 

一方で、森嶋杜氏ご本人の名字を銘柄にした【森嶋】は、一言で表現するなら『シャンパングラスで飲みたいお酒』です。

私が感じる【森嶋】の味わいは、

  • 全体的に酸がありながらも、フレッシュですっきりとした口当たり
  • 火入れしたお酒でもシュワっと弾けるガス感があり
  • ジューシーで苦味が少なくキレがありバランス感覚に長けている

それゆえ、“日本酒初心者(特に女性)に最初に飲んでいただきたい華やかなお酒” です。

今回、大観から、【富士大観】【森嶋】の2銘柄へリブランドするにあたり、森嶋杜氏自身が最も好きなタイプの上位5種を【森嶋】として選んだそうです。
(一部リニューアルしたものもあります。)

【森嶋】

  • 雄町 純米大吟醸
  • ひたち錦 純米吟醸 辛口
  • 山田錦 純米吟醸
  • 美山錦 純米吟醸(しぼりたて生)
  • 美山錦 純米酒

【森嶋】は、純米吟醸をメインにした食中酒です。

そこには、森嶋杜氏の
「特別な日だけではなく、毎日の食事に寄り添うお酒。飲んでいて飽きがくることなく、食事との組み合わせを自由に楽しむことのできる最高の食中酒を造りたい。」
という思いが表現されています。

【森嶋】のラベルデザインも、試飲しなくとも日本酒の味わいが伝わるようなワインエチケットのようなデザイン。

中央に置かれているのは、2011年の東日本大震災で崩れた蔵の大谷石です。

自分の造るお酒が確信を持てたときに新しいブランドを立ち上げようと、構想に約10年。
【森嶋】は、長年に渡る森嶋杜氏の想いがたくさん詰まったお酒です。

 

日本酒は一部のSAKE LOVERSには定着しておりますが、まだまだ「酒」と聞くだけで抵抗感がある人が多いと思います。

そんな氣持ちを一瞬で払拭してくれて、むしろもっと日本酒について学んでみたいと思わせてくれるのが森島酒造の日本酒です。

 

 

森島酒造の日本酒の特徴を醸し出す条件とは

そう思わせてくれる味わいの礎になっているのが、県内でも数少ない『冷蔵施設の中のヤブタ』の存在と、森嶋杜氏の緻密な計算の上の熟練した技術にあります。

「ヤブタ」とは、藪田産業株式会社が製造する濾過圧搾機のこと。

醪(もろみ)をお酒になる部分と酒粕に分ける工程で使用されます。

森島酒造では、サーマルタンク使用によるフレッシュな味わいがすでにあるものの、醪を搾る段階も冷却された状態を保つことにより、綺麗で繊細で、より透明感のある味わいの日本酒を造っています。

しぼる際に温度は、3℃。

タンク1本を、丸2日かけてしぼります。

ここ、茨城県北地域(けんぽく)の海側は、夏涼しく冬暖かな気候。
日常過ごすには、最高の環境です。

雪が降ることも稀で、年間を通して著しい気温の変化は少なく、日本酒の製造・貯蔵には大変適している環境の中、ガス感、フレッシュさ、クリア感を醸し出すため、冷蔵設備を多角的に使用して酒造りを行っています。

 

火入れ酒でも生酒のようなフレッシュさ!

手造り・手作業にこだわり続けており、その成果として様々な鑑評会での金賞受賞の常連である森島酒造。

「米本来の純粋な旨い酒を良心的な価格で提供する」をモットーとした酒造り。
火入れに関しても手作業による丁寧な工程でした。

熟成を進みやすくしてしまう酵素の働きを止め、殺菌をし、そして酒質(味)を決定するために、日本酒を加熱殺菌することを『火入れ』といいます。

生々、本生といわれる生酒以外は、火入れを行いますが、森島酒造では瓶に日本酒を詰めた状態で行う「瓶燗火入れ(びんかんひいれ)」という手法を主にとっています。

大人ふたりが余裕で入れそうなくらいの大きな水槽に、生のお酒を詰めた瓶を湯煎して火入れします。

この技術のおかげで、私たちは一年中美味しいお酒を安定的に飲むことができるのです!

しかし、シュワっとガス感のある特徴の森島酒造の日本酒ですので、火入れ中に瓶が割れてしまうこともあるそうです。

これにはメリットもあって、この瓶燗火入れの方法での火入れは、発酵中に生まれた自然の香味を、可能な限り逃がす事なく封じ込めることかできます。

“火入れ酒でも生酒っぽいフレッシュさ” は、このようにしてできあがります!

蛇管による火入れ作業よりも、2~3倍の時間と人手がかかりますが、そこは惜しまず、重要な味を決める酒造り最後の工程を行います。

 

蔵見学で試飲した後は、海へお散歩に!

(*2018年9月24日に酒蔵見学に訪れた際のレポート記事ですので、試飲したお酒は『大観』です。)

森嶋専務がチョイスしてくださった試飲は、4種類!
(純米大吟醸はサケメグリツアーへ特別ご提供いただきました!)

少しご紹介すると、

右から・・・

1)『大観』純米大吟醸:(現在の【富士大観】純米大吟醸)

山田錦100%。低温でじっくり、上品な果実香、米のうまみ、爽やかなキレ。
冷酒10-13℃、まぐろ大トロの刺身、鰹のタタキ、タン塩とベストペアリング。
2018年9月 JAL 国内線ファーストクラス提供酒。
2019年 IWC ゴールドメダル受賞酒。

2)『大観』美山錦・特別純米・しぼりたて 無濾過生原酒

美山錦100%。9号系酵母を使用した上品な吟醸香、爽やかで軽快なうまみ。

3)『大観』雄町・純米吟醸:(現在は【森嶋】純米大吟醸へリニューアル)

雄町100%。質の良い穏やかな香り、口当たりソフト、透き通る味わい、優しい酸、艶やかな旨味、後味のキレ。

4)『大観』ひたち錦・純米吟醸

ひたち錦100%。すっきり綺麗、ほんのりフルーティな香り、上品で優しい味わい、後味スマート。

 

ペアリングの詳細は、サケメグリPairingページにてご覧ください♪

 

JAL国内線ファーストクラス提供酒が決定し、新聞に掲載された日の蔵見学。

試飲をしながらいい気分になり、「森島酒造のどのお酒も、”お魚とのペアリング” がマッチしてそうですね♪」なんて話をしていたら、森嶋専務が特別に近くの川尻漁港まで連れて行ってくださいました。

男性陣、めっちゃ青春しとる(*゚▽゚*)

「幼い頃によくこの海で遊んでいたのですよ。」と教えてくださいました。

 

茨城県出身者初の南部杜氏に加え、2019年に創設された「常陸杜氏」第1号も取得した森嶋正一郎専務。

酒造りで一番大切にしていることを聞くと「メンバーとのチークワーク、人の和が最も大切。これからもチーム一丸となって知恵を出し合い美味しいお酒を造っていきます!」とおっしゃっていました。

今年、ウェブサイトも一新した森島酒造。

すでにたくさんのファンが多いと思いますが、
これからも飲んで応援、よろしくお願いしますヽ(´▽)/

 

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森島酒造株式会社
もりしましゅぞう かぶしきがいしゃ
Morishima Brewery (Shuzo)
代表者:森嶋 鎮一郎
創業:1869年(明治2年)
住所:〒319-1411 茨城県日立市川尻町1-17-7
TEL:0294-43-5334
FAX:0294-43-5335
Web:http://www.morishima-sake.jp/
Email:sake-info@morishima-sake.jp
蔵見学:要予約(9:00-16:00、不定休)
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