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The GATE 水天宮前の明子さん”と“寫眞家の年孝さん”とめぐる茨城県の酒蔵見学の旅。

茨城県西地域(West IBARAKI area)・茨城県結城市に存在する酒蔵『株式会社武勇』へのサケメグリ(酒蔵めぐり)後編のレポです!

→【県西酒蔵見学】株式会社武勇へサケメグリにいってきました!-前編-

 

株式会社武勇で試飲させていただいた日本酒のご紹介

武勇では、昔からの方針で、日本酒のタンク貯蔵を行うことを大切にしており、1年ほど寝かせて出荷します。
地元の人に好まれるお酒を…と造っていったときに、寝かせたお酒がとても評判がよかったそう。仕込みの半分以上は1年タンクで寝かせて出荷しています。

四文字ラベルは生酛シリーズ。
辛口純米酒が地元で最も売れている日本酒だそうです。

以下、試飲させていただいた日本酒をご紹介いたします!

 

1)生酛ひたち錦 武勇酒蔵(ぶゆうさかぐら)

ピッチピチのマスカット香で、酵母の香りを前に出しているタイプ。
軽い生酛、甘さは少しだけ、酸度低め。
アラニンをたくさん造るんじゃないかという菌が丸福もやしで、茨城県産麹の丸福もやしを使用。
酵母も、茨城県産10号酵母を使用。酸はあまり出ないとのこと。
たくさんの麹菌使わないのに甘いと話題になったお酒です。

 

2)武勇 純米吟醸 2018

速醸、酢酸イソアミル系、フルーティー。
フレッシュなラムネと早熟バナナの香り。
爽やかな香りとふくよかな味わい。
火入れの日本酒だけどピリピリっとくる舌触り。
濾過して火入れしても炭酸が抜けないとのこと。
酸が少しあるので爽やかなテイストです。

 

3)智仁武勇(ちちんぷいぷい)2018

蔵付きの乳酸菌と蔵付きの酵母で醸した生酛のお酒。
茨城県ではおそらく初の酵母無添加酒です。
火入れの無濾過原酒。
酸は高めですが香りは穏やか。
爽やか、甘みと余韻が少しあるお酒。

諸説ありますが江戸時代、三代将軍家光の乳母、春日局が泣き止まない幼少の家光に、「智仁武勇は御世のお宝(ちじんぶゆうはごよのおたから)どうぞ泣かないでください。」と言ってあやしたそうで『智仁武勇』の部分がおまじないの『ちちんぷいぷい』に変化したという説から命名されたそうです。

 

4)武勇酒蔵 純米酒 兵庫県山田錦生酛

香りは熟成感あるけど味わいは軽め。
3年熟成酒、タンク熟成。
お燗がオススメ!

 

5)武勇 辛口純米酒

地元の方によく飲まれているお酒。
1年近く寝かせたものを今回試飲させていただきました。
タンク熟成酒。
一瞬、ん….?ってなって、もっとちょうだい!って気分になるお酒。(どんなだ!)

 

6)武勇 白麹 特別純米酒

低アルコール酒。
デザートワインのよう。ラベルがとっても可愛い♡
仕込水の配合が少ないのためエキス分が濃い。
日本酒度が甘いだけでなく、実際に濃いので味わいも濃く感じますが、しつこくないのは酒米がひたち錦だからかな。
山田錦はドーンときますが、ひたち錦の素材の特徴が出しやすいのではと思います。
白麹だと甘すぎないのもありますよね。

 

酒造組合が開催するイベントに参加すると、武勇の日本酒は「クセがあるお酒だよね。」という言葉を耳にしていましたが、香り抑えめな日本酒が多く、私はそこまでクセを感じることはありませんでした。

株式会社武勇では、濾過後に残る匂いや味がほぼ全て同じ味わいになりそれぞれのお酒の特徴がでなくしまうのが面白くないことから、全ての日本酒において炭濾過しない方法をとっています。

そのため、「クセ」という言葉は、炭濾過しないことで出た味わいのことが反映されているのかもしれません。

私が一番惹かれたのは、1番目に試飲させていただいた「丸福もやし+ひたち錦生酛」のお酒。
材料が全て茨城県産なので茨城県のお酒、食文化をお伝えするのに最高のお酒ですよね^^

協会酵母を排出し、麹菌も県産を使用出来る県は本当に少なくこれは茨城県の財産といえるのではないでしょうか。
(秋田と茨城だけ?しかも丸福もやしは県北地域の日立市産!)

 

*注意*
今回、武勇さんでの試飲は特別にさせていただいたものです。
通常の蔵見学では試飲は数が限られております。
あくまで“試飲”ですので、「もっとちょーだい!」はナシでお願いしますね!

 

 

武勇の日本酒にペアリングするアテは?

酒のアテですが・・・・・

私がオススメするのは煮物、鮎とかの川魚系、白身系、なまずの天ぷらとかがベストペアリング!
結城市の郷土料理は鯉こくやあんこう鍋も武勇さんのお酒に合うかな。

武勇がある結城市周辺は、文化圏が栃木だそうで、栃木県の郷土料理「しもつかれ」も良いかもと篤志さん。

茨城弁では「すみつかれ」というらしいですが通じるかな?…….( ̄  ̄)

 

株式会社武勇 まとめ

80%が地元出荷で「地酒」として消費される株式会社武勇のお酒。
お隣の筑西市、結城市など県西地区でそのほとんどが消費され、酒販店の減少もあり、スーパーでの販売の比率が多く、地元のヨークベニマルで一番売れているそうです!

武勇の日本酒は、

  • 食事と一緒に飲むことができ、飲み飽きしない食中酒
  • 流行のお酒を造るのではなく、これこそ武勇である”というお酒
  • 原料米の特徴を最大限に引き出す工夫と一年以上冷熟による芯と骨格のあるお酒

株式会社武勇の保坂社長は80代、ご子息である50代の専務が現在酒造りを仕切られていて専務のお人柄カラーがでているのが今の武勇だといいます。

以前と比較し、「小さい蔵ながらこれだけ日本酒のラインナップが増えたのも、専務がボトムアップ的にチャレンジを促してくれたから。」と語る篤志さん。

茨城県内の蔵仲間からも信頼され、そしてお人柄も温かく、知識も豊富な篤志さん。

3年前までは乳酸菌と酵母菌としか会話していなかったそうですが(?)、最近は東京都内でのイベントに参加することが多いとのことですので、ぜひ会いにいってみてくださいね♪

 

造り手さんを囲んで一献

サケメグリ最後は、結城市内にあるおしゃれなダイニング&カフェ バーへ。

LOTUS oriental dining

茨城食材 × エスニック × 日本のお酒 が味わえるお店!

日本酒専用の冷蔵庫が大きい!

お店の片隅にはYUKI BREWERYの文字が・・・もう少しで始まるよ・・・?

結 ゆいの池田商店 別誂、来福の夏酒などいただきながら、日本酒談義に花が咲き、あっという間に電車の時間。

私だけ先に帰宅の途に。

歩いて駅まで向かおうとしたら、美智子さんがお車まで送ってくださる厚待遇(;ω;)

川崎さんもご実家から茨城へ戻る飛行機を2本早めて戻ってきてくださったそうですが、私は会えなかったー!またどこかでお会いできるかな。

茨城県の酒造りされている出会う方々みなさん本当に素敵な方ばかり。

茨城酒を通じて皆さんもきっとファンになるはず!

これからも茨城県の日本酒に注目していてくださいね^^

 

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株式会社武勇 / Buyu Shuzo
代表取締役:保坂 嘉男
創業:1867年(慶応3年)
住所:〒307-0001 茨城県結城市結城144
TEL0296-33-3343
FAX0296-33-3368
Webhttp://www.buyu.jp
E-mailsakagura@buyu.jp
蔵見学:可・電話か以下ネットにて要予約
https://buyu.jp/tour/
営業時間:9:00-17:00
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