私が忠さんを知るきっかけとなったのは、「竹筒に入った冷酒が旨く、それに合う料理も絶品」と友人数名より聞いたことがきっかけでした。
都内の友人が日立でゴルフをしたい&夕食に美味しいアンコウ鍋が食べたいという希望に応えるため、電話をしたところ・・・。
忠さん「11月下旬ではまだ早すぎる。旬はもうちょっと後だよ。」
私「でも、どうにか食べたいし行きたいんです!(←初見なのにわがまますみません…!)」
なんてやり取りしていたら、「しょうがねぇなぁ〜。」といって半個室まで抑えてくださって、初めて訪問できました!
今回はその訪問した11月下旬(と、翌年の11月上旬)のお食事の写真とともに、「魚の宿 忠」の魅力をお伝えいたします。
「魚の宿 忠」とは
『魚の宿 忠』(さかなのやど ちゅう)は、“忠さん”の名称で親しまれ、50年以上続く、日立市の老舗和食割烹です。
創業は1972年。店主の古舘 忠美さんが、「近くの海で獲れた海の幸を地酒とともに味わってほしい」と始めたお店。
そう、愛称の「忠さん」とは、店主の忠美さんの一文字からとったもの。
老舗割烹といえば、有名料亭での修行をイメージしますが、店主の忠さんは独学で料理を覚えていったのだそう。
地元の食材をふんだんに使用したお料理の美味しさはもちろんのこと、笠間焼の器たちがとても素敵で、お料理を一層引き立てていました。今は亡き地元の陶芸家さんの器も金継ぎしながら大切に使っていらっしゃいました。
また魚の宿 忠は、店内の雰囲気、店主・忠さんのお人柄が素晴らしく、居心地のよさに帰るのが惜しいほど。
「この時期のアンコウは、まだ脂のってねぇし、漁師さんにもまだ獲れねぇって怒られちゃったよぉ。」っていいながら、帰る頃には、肩を組んで写真を撮るぞー!とすっと入ってくるあたり、親戚のおじさんか?っというくらい忠さん好きです(突然の告白!)。
(アンコウ鍋は、雑炊で〆めました。最高〜!)
しかもわざわざ数日後に、「この前は来てくれてありがとう!今度顔見ながらゆっくり話したいから、食べにおいで!」と携帯にお電話くださって・・・営業リョ・・・いや、ほんと好きです、忠さん。
個室はありませんが、来客の皆様も落ち着いた常連さまが多く、大切な方を接待する場所にぴったり。
日立駅からは少し歩きますが、ひっそりとした場所に佇む「魚の宿 忠」は、お忍びで訪れるお店としてもおすすめです。
「魚の宿 忠」メニュー
私が訪問した11月上旬と下旬のメニューをご紹介します。
*材料の仕入状況や季節もの、税価格の改定により変更になることがあります。
●コースメニュー
【おやじにおまかせ気まぐれコース】
- 5,000円/人
- 7,000円/人
- その他、ご予算に応じたコース
●飲み物メニュー
【冷酒 一合】
<本醸造、純米吟醸、吟醸、大吟醸酒>
富久心(合資会社椎名酒造店:茨城県日立市)★日立の地酒
稲里(磯蔵酒造有限会社:茨城県笠間市)
立山(立山酒造株式会社:富山県砺波市)
八海山(八海醸造株式会社:新潟県南魚沼市)
出羽桜(出羽桜酒造株式会社:山形県天童市)
雪漫々(出羽桜酒造株式会社:山形県天童市)
【冷酒 四合】
富久心(合資会社椎名酒造店:茨城県日立市)★
浦霞禅(株式会社佐浦:宮城県塩竈市)
【冷酒 二合】熱燗
賀茂鶴(賀茂鶴酒造株式会社:広島県東広島市)
【焼酎ほか】
四合瓶/ロック/水割り/梅酒ロック/ハイボール/サワー各種
【ワイン】
グラス
フルボトル/シャブリ/シャンパン
店主の忠さんはワインがお好きで、ワインのボトルにご自身の顔が描かれた「魚の宿 忠 オリジナルワイン」もあります。
徳利になっている竹筒冷酒の中身は、地元日立市の日本酒「富久心」でした!
●食べ物メニュー
【おつくり】
鮪(まぐろ)/平目/金目鯛/鰹/魴鮄(ほうぼう)/烏賊(いか)/鯛/金頭魚(かながしら)/蛸(たこ)/鱸(すずき)/〆鯖/小鰭(こはだ)/鮑(あわび)/赤貝/浅蜊/文蛤(はまぐり)/栄螺(さざえ)/海鞘(ほや)/帆立貝/北寄貝(ほっきがい)/海胆(うに)/平貝/牡蠣/岩牡蠣
【焼き物・煮物】
赤次(あかじ)/鰯(いわし)/柳鰈(やなぎがれい)/喉黒/鮴(めばる)/石首魚(いしもち)/婆鰈(なめたがれい)/鰤(ぶり)/太刀魚(たちうお)/虫鰈(むしがれい)/鯵(あじ)/酢味噌和
おつくりに合わせるお醤油は、地元日立市の玉姫醤油。
1884年(明治17年)創業の老舗お醤油屋さん。
スーパーではなかなか手に入らない天然醸造醤油。
1年半から2年の間にもろみを自然熟成させ、四季に合わせて温度管理に気を配った手造り醤油は、柔らかくコクのある風味が特徴です。
私おすすめの注文方法は、【おやじにおまかせ気まぐれコース】を事前予約して、当日におつくりや日本酒を追加していくパターンです。
“魚の宿” と謳う忠さんですが、お魚料理はもちろんのこと、こっくりと出汁の染み渡った煮物や、だし巻き卵、奥久慈りんごの天ぷらなど、地元の食材を使用した和食がとても美味しくて近隣に住まいがあれば足繁く通いたいお母さんの味です。(実際は、忠おじさんの味です。)
忠さんの奥様である女将さんは、いつも素敵なお着物をお召しになられており忠さんをひっそりとサポートしております。
「魚の宿 忠」へのアクセス
JR常磐線・日立駅から徒歩で約13分(タクシーで約4分)です。
日立駅から徒歩でお越しの場合には、日立駅中央口からまっすぐ平和通り(県道293号線)を進み、ふたつ目の信号(角に餃子BAR G-BROS)を左折、その後すぐ右折して30秒ほど歩いたら、T字路を左折します。
「忠」という看板が出てくるのが目印です。
日立駅方面から自動車でお越しの場合には、餃子BAR G-BROSと水戸信用金庫の建物を超えたら左折し、最初の十字路を左折。その先すぐのT字路を右折すると「忠」の看板が見えます。
駐車場は「忠」の看板を左手に見ながらまっすぐ進むと目の前にコインパーキングがありますので、そちらを利用すると便利です。
この周辺は一方通行の道路が多いため、お越しの際にはお気をつけください。
さて、実は内緒にしておきたかった「魚の宿 忠」ですが、いよいよ記事にしてしまいました。
しっぽりと美味しいお料理・お酒を嗜みたいとき、忠さんにお悩み相談したいとき、家族愛に触れたい時など、ぜひ訪れてみてくださいね。
それでは!
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魚の宿 忠
さかなのやど ちゅう
Sakana-no-yado Chū
店主:古舘 忠美
住所:〒317-0072 茨城県日立市弁天町1-7-5
TEL:0294-22-5460
営業時間:17:00~22:00 ※予約時要確認
定休日:日曜日 ※予約時要確認
駐車場:有り(近くにコインパーキング有り)
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