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「蜻蛉」とは

日立市多賀町にある「蜻蛉」(とんぼ / Tonbo)は、全国の地酒と創作料理が味わえる小料理さんです。

店主は、C.P.A 認定コムラードオブチーズと、日本酒学講師を含め多数の日本酒・焼酎の資格を持つ日本酒のスペシャリストの小幡 俊光(おばた としみつ)さん。

お料理は、主に奥様が担当し、そのお料理ひとつひとつに小幡さんがお料理に合ったお酒を提案していきます。

席数は、全15席。
テーブル4人がけ×2つで8席、カウンター席が7席です。

こじんまりとしたお店で個室はありませんが、その分、お店にいるお客様と仲良くなれるそんな空間です。

蜻蛉の特徴は、美味しい創作料理とゆったりした静かな空間で、小幡さんセレクトの全国の日本酒を味わえるところ。

私が伺った際のお食事の一部と日本酒をご紹介します。

 

「蜻蛉」のおしながき

私が訪れた2023年2月の日本酒のラインナップは、1)〜9)。

1)男女川(稲葉酒造 / 茨城県つくば市) ★いばらき地酒

2)渡舟(府中誉 / 茨城県石岡市) ★いばらき地酒

3)至 イタル(逸見酒造 / 新潟県佐渡市)

4)阿櫻(阿櫻酒造 / 秋田県)

5)大七 生酛(大七酒造 / 福島県)

6)相模灘 特別純米(久保田酒造 / 神奈川県)

7)手取川 山廃純米(吉田酒造店 / 石川県)
蔵に漂う乳酸菌を取り込む昔ながらの山廃酒母を使用した、低温発酵仕込みの山廃純米酒。

8)巻機 マキハタ 純米吟醸(高千代酒造 / 新潟県)
高千代酒造で種子生産管理を行っている新潟県が開発した酒造好適米「一本〆」。
この希少米「一本〆」と日本百名山「巻機」で醸した滑らかな辛口酒。
やさしい香りで飲み飽きしないテイストが特徴のお酒。

9)雪の茅舎 山廃純米(齋彌酒造店 / 秋田県)
山田錦と秋田酒こまちを65%まで磨き、自社酵母で醸した山廃純米酒。
白い花の蜜のような穏やかな香り。
口に含むと、綺麗な米の旨みと、引き締まった酸味のバランスが絶妙。
山廃はつい燗酒で飲みたくなりますが、山廃が苦手な方もスルスルっと飲むことのできるシルキーなテクスチャー。
濃醇ながら繊細な味わいなので、淡白な白身の刺身や野菜のお浸しから、肉料理や洋食まで本当に幅広い酒肴や食事に合わせられる逸品。

 

上記、2月下旬のメニュー表にはない特別なお酒もご提案いただきました。

10)咲くら 純米吟醸(桜うずまき酒造 / 愛媛県)

11)上川大雪 特別純米(上川大雪酒造 / 緑丘蔵 / 北海道)
北海道産「吟風」100%の辛口生酒。ふくよかな米の旨みとキレのよいドライなテイスト。
つい盃を重ねたくなるサラリとした切れ味。

12)三千櫻 純米 Regular Class(三千櫻酒造 / 北海道)
北海道産「ななつぼし」を65%まで磨き醸した純米酒。
穏やかな米由来の香りとスッキリとした米の旨味、キレの良い後味が特徴。
冷酒~燗酒おすすめ。

13)十勝晴れ 純米酒 初しぼり生(上川大雪酒造 / 碧風蔵 / 北海道)
とかち酒文化再現プロジェクト。
原料米・米麹原料は、北海道河東郡音更町産「彗星」100%を使用。
原料米生産者は、白木祐一さん。精米歩合は70%で、地元のお米の味わいをより感じられやすい醸造方法となっています。

お食事は、つきだしに

茄子味噌、

エビとホタテのバター焼き、

ねっとりした大ぶりのカツオ、天然本鮪の天身が最高に美味しかったです。

今回、ゆっくりと滞在したのでお食事はおまかせにしましたが、短時間滞在の方向けに、おでんを突きながらお好みの日本酒3種セットもありました。

仕事帰りの電車を待つ時間に、一杯いかがでしょうか。

 

「蜻蛉」へのアクセス

日本酒を飲むこと&駅近のため、電車での訪問をおすすめします。

JR常磐線・常陸多賀駅から北西方向に約260m、徒歩4分の場所にあります。

ちなみに、隣にある「魚菜(ぎょさい)」の餃子、野菜ベースですがニンニクのパンチが効いていて最高に美味しいですので、早めに訪問できた方はぜひテイクアウトを。

 

「蜻蛉」後日談  〜生酛・山廃・生酒・美肌と私

気のせいかもしれませんが、「生酛・山廃+生酒」コンボを大量摂取した翌朝は、必ずと言って良いほどお肌がとぅるっとぅる〜!になる私。そしてピンッと張っています。

これは、生酛系酒母の方が速醸系酒母よりもアミノ酸の数値が3倍近く多いからなのか…?

と一瞬妄想したりもしたけれど、お酒の総量の7%程度であるとするならば酛の影響はそれほどではなさそう。

一方、生酒に米糠の成分が微量残っていると仮定した場合、フェルラ酸のようなポリフェノールが抗酸化作用として美肌に影響を与えているのか…?

待って。そもそも質より量なのかも…?(でも世の中の飲兵衛オヂサンの肌は……..以下省略)

たくさん飲むことで体温上昇し血流がよくなっているのは間違いないので、表皮細胞まで酒成分の栄養素が隅々まで行き渡って……ところでシミ薄くなってない?(鏡ガン見)

ただ単に、お酒に対してチェイサー2倍飲んでいたからかなぁ(゚ω゚)←お酒関係ない
とか頭の中ぐるぐるしているわたし・・・・・ちょっとキモチワルイですね。

 

さて、蜻蛉さん、奥様の作るお料理は、舌に染み渡る味は少ししっかりめの味付け。
日本酒でいうと、生酛・山廃・特別純米・生酒・にごり酒がお好きな方には、最高に相性の良いお店です。

少し残念だったのは、日立市にありながら、「日立市の地酒は置いていないこと」「いばらき地酒は置いてあるけれどペアリングに出てこず」。

いばらき地酒、特に県北地域は、濃醇よりも淡麗系が多いからかもしれません。

メニュー表にはあるので、単品で「飲みたい!」というリクエストには、もちろん応えてくださりますが、ペアリングには出てきませんでした。

もっと茨城地酒置いて欲しいな…..と思いつつ、

地元のお酒を置いてあるお店はこの周辺にはたくさんあるから

と小幡さん。

日本酒学講師として全国のたくさん美味しい日本酒を知っているからこそ、地元の方々にも飲んでほしい。

そんなポリシーを持ちながら、ひっそりと常陸多賀で日本酒小料理屋を営む「蜻蛉」。

小幡さんの日本酒談義を聞きながら、ペアリングのポイントを学びたい方におすすめしたい日立市内の小料理屋さんでした。

それでは!

 

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蜻蛉
とんぼ
Tonbo

店主:小幡 俊光
住所:〒316-0003 茨城県日立市多賀町1-11-25
TEL:0294-34-0658
FAX:0294-34-0658
営業時間:17:0023:00 ※予約時要確認
定休日:日曜日予約時要確認
駐車場:なし
食べログ:蜻蛉
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