日本三名瀑というと、一般には日光の「華厳の滝」和歌山県熊野の「那智の滝」奥久慈の「袋田の滝」の3滝ですが、
「月待の滝 もみじ苑(つきまちのたき もみじえん)」は、同じ大子町にある袋田の滝よりも観光客が多いのではないか?と思わせるほど連日混雑している知る人ぞ知る観光地。
月待の滝 もみじ苑が注目されるまで
月待の滝と寄り添うように佇む蕎麦屋「もみじ苑」の大将・大関仁さんが34年前(昭和59年春)に開墾したこの場所は、当初、急な崖の中に滝しかありませんでした。
元々は乾麺業を営んでいた大関さんのお父様が所有していた土地。
あることがきっかけで自宅を離れた大関さんは、この荒れ果てた滝しかない場所を、誰の目にも触れることがなかったこの場所を多くの人に見てもらいたいと、34年前に土地を開墾・整備して「もみじ苑」を始めました。
「当時、名のなかったこの滝の二筋の流れは、誰にも見てもらえずに泣いている涙のように思えた」と大関さんは話してくださいました。
初めは、滝の地下水をくみ上げてコーヒーを提供する喫茶店として始めましたがお客様がほとんど来ませんでした。
その後、ピラフ、ラーメン、カレーなど大衆食堂のようにレストランとして運営するもお客様は相変わらず定着せず。
さらに冬には呼び物の「月待の滝」も、完全に凍結して観光客はゼロに・・・。
この状況を逆手に取った大関さんは、冬に凍った天然氷を夏まで保管して天然かき氷「氷瀑けずり」として売り出すと、これがお客様の間で評判になります。
そして滝の地下水にこだわって、そばづくり、流しそうめんを始めると、次々とお客様の訪れる人気スポットになります。
月待の滝は、「裏見の滝」と行って、滝の裏側に回ることができる珍しい滝で、月待の滝を眺め、滝の流れる音を聞きながらお蕎麦を頂こうと訪れるお客様が、毎年増えつづけています。
二十三夜のお月様の出を待って開運や安産を祈願していたお客様が無事にその願いが叶ったことから、開運と安産を願う人々が訪れるパワースポットにもなり、裏をくぐることのできる開運の滝として「日本のパワースポット88選」(笠倉出版)に選ばれているんです!
店主の大関さんの熱意とアイデアで「月待の滝」は、不動の観光地となりました。
これは初夏の青紅葉の綺麗な7月に立ち寄った時の動画ですが、月待の滝を眺めながらもみじ苑のお蕎麦を待つお客様と、氷瀑けずりを待つお客様で溢れかえってました。
2018年5月のSAKE MEGURI(サケメグリ)の時の昼食場所として視察
そんな大人気店の店主・大関仁さんと初めてお会いしたのは、今年の4月22日。
3週間後に控えたジャンボタクシーでめぐるSAKE MEGURI(サケメグリ) の昼食場所としてご協力いただけないかとノンアポイントメントで訪れた時でした。
もみじ苑は、トラブル回避のため、どんな条件を提示しても席確保などの予約受付はしません。
私は「そこをなんとか・・・」とひたすら交渉。
(売れない営業マンみたい・・・苦笑)
真っ暗になるまで5時間も一対一で交渉!
気づいたら、お願いするのを諦めて楽しい話で終わってました♪(´ε` )
「大関さん、ほんと頑固だなぁ~」と思ったわけですが笑、今まで34年間の歴史とともにとてもご苦労されていたお話をお聞きしたら、これ以上交渉できないなと思ったのが本音です。
月待の滝、もみじ苑、そして大関さんのお人柄に惚れた私は、SAKE MEGURI 当日、席の予約を取れなくても昼食時間に余裕を持ったツアープランにすれば大丈夫だろうと腹を括りました。
5月のSAKE MEGURI 当日を迎えて、月待の滝もみじ苑へ向かいます・・・。
到着したら、8人で伺ったのにも関わらず、屋外の水のカーテンが流れる絶好の場所を確保できたのです!
「今日は天気があまり良くないから空いてましたよ~」と優しい声と素敵な笑顔で迎えてくださった大関さんの奥様(しなやかでとてもお美しい女性です!)。
これは絶対に、偶然ではない。
きっと大関さんご夫妻が気遣ってくださったのだろうなと思った私は、何かお手伝いがしたいなと、月待の滝もみじ苑の蕎麦メニューの英語版のお手伝いをさせていただきました!
英語メニューのほか、接客英語フレーズ集も
動画にも少し映っておりましたが、
近年は、団体バスツアーではなく、FIT客が増加しているこちらの「月待の滝 もみじ苑」。
普段のメニューには英語メニューは置いておりませんが、
外国人観光客向けに、簡単な接客もできたら、大関さんご一家も楽しめるのではないかと、
簡単な接客英語フレーズ集も作成させていただきました。
「月待の滝 もみじ苑」は、大関さんご夫妻と息子さんお二人とその奥様の家族全員でご商売されています。
次回、お会いした時に、英語を流暢にお話しされる大関さんご一家にお会いできるかも^^
これは、4月に訪れた際に、「試作品なんです!食べてみてください!」とイケメン次男さんがくださった「ティラミス氷瀑削り」♡
ふわっふわの氷瀑に甘すぎなくちょっとビターなティラミスは、ほんのり大人の味☕️
まだ商品化されていないので、来年の商品化にこっそり期待してます♪
コシがあり癖がなく、噛めば芳醇な蕎麦の実の香りが広がる大関さんのお蕎麦へのこだわりについては、別の記事にてご紹介しますね^^
これから紅葉の季節、例年かなり混雑する「月待の滝 もみじ苑」ですが、長く待つ価値は大いにありますので、滝と紅葉を眺めながら美味しいお蕎麦を食べにぜひ一度足を運んでみてください♪
♦︎関連記事♦︎ 大子町観光
・11月中旬・紅葉シーズンのサケメグリ!-秋の大子町観光編-
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月待の滝 もみじ苑
Tsukimachi-no-Taki MOMIJIEN
代表:大関 仁(Hitoshi Ōzeki)
創業:1984年(昭和59年)
住所:〒319-3556 茨城県久慈郡大子町川山1369-1
TEL:0295-72-3993
FAX:0299-62-2250
駐車場:30台
営業時間:10:00-19:00(蕎麦なくなり次第終了)
定休日:毎週水曜日
但し5・6・7・8・11月は無休。
盆明けに2日間・2月に約1週間・年末年始は休業。
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観光参考URL:大子町観光協会HP