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茨城県北地域を飛び出し、茨城県内の蔵見学を始めたSAKE MEGURI Hirokoです!

茨城県西地域(West IBARAKI area)・茨城県筑西市に存在する酒蔵『来福酒造株式会社』へのサケメグリ(酒蔵めぐり)。

私が2018年に東京都内の日本酒バーで開催したマリアージュセミナーがきっかけで茨城酒ファンになってくださった“The GATE 水天宮前の明子さん”と“寫眞家の年孝さん”との酒蔵見学の旅へいってきました。

 

来福酒造株式会社までの道のり

<上野駅からの場合>
JR宇都宮線の上野駅から宇都宮行に乗車し、17駅で小山駅でJR水戸線に乗り換え。
JR水戸線の小山駅から6駅で下館駅(Shimodate Station)へ到着。
普通列車で乗り換え1回、1時間50分ほどで来福酒造株式会社の最寄駅に到着します。

<秋葉原駅からの場合>
つくばエクスプレス快速で秋葉原駅から守谷駅まで7駅。
守谷駅から関東鉄道常総線に乗り換えて4駅で下館駅に到着します。
乗り換え1回、1時間30分ほどで来福酒造株式会社の最寄駅に到着します。

下館駅から来福酒造までは、タクシーに乗車し約10分。
南口からタクシー乗車のほうが便利です。
(これこそSAKE TAXI 写真!

 

 

来福酒造株式会社とは

来福酒造株式会社は、1716年(享保元年)、近江商人が筑波山麓の良水の地に創業した酒蔵
2019
年の今年で、300年以上も酒蔵を営む県内でも老舗の酒蔵です。

創業当時からの銘柄『来福(RAIFUKU)』は、俳句の「福や来む 笑う上戸の 門の松」に由来するもの。

原材料と酵母にこだわり、「数多くの酒造好適米と天然の花酵母」を使用しているところが来福の特徴です。

精米は出来る限り自社精米することで酒米の出来を見極めており、酵母もほとんどが自社培養。

良い米+良い麹+良い酵母のコラボレーションで来福の日本酒が完成されていきます。

従来は、新潟の越後杜氏を中心に伝統ある酒造りを進めてきましたが、現在は直系で代表取締役である藤村俊文氏の指導の下、岩手の南部杜氏の技術を取り入れ、伝統の中にも新しい来福の酒造りを目指しています。

現在の日本酒の製造石数はおよそ1,000石。

9月の初旬~中旬にその年に採れた酒米を精米し、10月~5GW明けに醸造、6月中旬に絞りを行っています。

 

徹底的なこだわりと常に挑戦する酒造り

来福酒造へ訪れたのは2019722日の午前。

入社されて14年目、来福一筋!醸造エンジニアの加納良祐さんにアテンドいただきました!

 

来福といえばかの有名な精米歩合8%の日本酒。
「来福 純米大吟醸 超精米8%」
精米歩合8%とはすなわち、米一粒に対し92%を削り、残りの8%だけを使って仕込んだとても贅沢な日本酒です。


©︎www.centerplace.jp

使用しているお米は茨城県産の酒造好適米「ひたち錦」。

この8%の日本酒はSAKE COMPETITION 2016のSuper Premium部門で1位を獲得しました。
Super Premium部門とは、四合瓶で小売価格が8,000円(外税)以上、一升瓶で15,000円(外税)以上の清酒に限られ、日本酒の最高級美酒を決める部門での1位を2016年に獲得したのです。

精米機に1度で入るお米は、900kg。
精米歩合8%の日本酒を造ろうとすれば、その900kgからは72kgのみの採取のため精米にかかる日数は5日間。
1本の仕込みは400kgなので、5回ほど回さないと1本にはならないそう。

プレミアムな日本酒は、父の日などの贈答用としての人気が高いそうです。

そしてもうひとつ、来福酒造の特徴といえば花酵母の日本酒。
花酵母のお酒を造りたいと修行に来る方が多いそうですが、花酵母を使うからといっても醸造方法は一般の醸造方法と比較してほとんど違わないそうです。

花酵母の種類が多く、ぶっつけ本番の直前で細かな設定を変えるため、その場面がとても難しいのだといいます。

来福酒造では、焼酎(芋・麦)も花酵母で造っており、芋焼酎は茨城県の名産品のサツマイモを使用。
焼酎の主要銘柄も「来福」。年間約1,200リットル醸造。麦焼酎 40% abvほど。米から造った麹は白麹を使用しています。

外では焼酎エンジニア(?)の方が、タンクにかけるカバーの蓋を洗っていました。

 

次に分析機械の部屋に入ると、

日本酒度を調べる日本酒度計は、シリンダーに日本酒を入れて甘辛の比重を調べます。
 

左側にあるのは、 酸度、アミノ酸を計測する機械。
右側は、アルコールを蒸留する機械。
急冷して中央の、オートサンプラー(Autosampler)へ。

右下には温度を下げるチラー(Chiller)も。

誰が造っても同じ味わいになるようにをモットーにしており、気になるものは毎日分析するそう。

様々な面白い日本酒を造るため、徹底して投資を惜しまないのが来福のすごいところ。

 

洗米は2階にあがって外で!

製麴室

この奥行きを見よ!
広い〜\(^^)/

自動製麴機

キャスターつきサーマルタンク

ここでまた来福の特徴
・ハクヨーの自動製麴機 4段盛りが2台あること
・サーマルタンクにキャスターつけて動かしやすいようにしていること

もともとは蔵見学のお客様に、蔵の外で発酵を見せたくてキャスターをつけたのがきっかけだそう。

平均的には3,000リットル程度の小規模サーマルタンク。
最大のタンクでも5,000リットル。

 

そしてなんといってもこちら。
NASAにありそうな最新設備は、全国でまだ10社程度しか使用していないという「遠心分離機」。

上槽する際に使用するもので、遠心分離機を使用して上澄みを取ります。

雫酒を造るときと比較し、ひとりでの作業ができること、空気に触れずに風味を損なわないというメリットがあります。

1-2年前に導入し、現在はタンク一本だけ実験的に行なっていますが、今年の冬からこの遠心分離機を使用した日本酒を出していくみたいですよ♡

冷蔵庫は17台もあり、夏場は20-25度程度で保管。

火入れに関しては、少量の場合は瓶燗するけれど、パストライザーがあるのでほとんど瓶燗火入れしないそう。
パストライザーとは、瓶火入れを自動化した機械のことです。

プレートヒーターで温度上げるのです。

 

筑波山水系の水を水濾過器で濾過して使用。弱軟水だそう。

この他にも、全国で4社しか使用していないと言われる「凍結機」もありました。
水分が抜けるのでお酒にとろみがでるそうです。

 

東京都出身の加納さん。
藤村社長が大学の先輩だったことや花酵母研究会に所属していたことがご縁で来福一筋14年!

入社当時はリキュール醸造もしていなかった来福でしたが、創業300周年を迎えた3年前からリキュールのほかにもワイン醸造も始め新たなチャレンジをしている来福にとても刺激のある日々だとおっしゃってました。

次のブログの後編では、新たに始めた来福のワイン醸造と、常に挑戦し続ける藤村社長に迫ってみます!

→後編に続く。

 

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来福酒造株式会社 / Raifuku Shuzo Co.,Ltd
代表取締役:藤村 俊文
創業:1716年(享保元年)
住所:〒300-4546 茨城県筑西市村田1626
TEL0296-52-2448
FAX0296-52-6448
Webhttp://www.raifuku.co.jp
蔵見学:下記HPより問い合わせ。
http://www.raifuku.co.jp/kengaku.html
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