BLOG

The GATE 水天宮前の明子さん”と“寫眞家の年孝さん”とめぐる茨城県の酒蔵見学の旅。

茨城県西地域(West IBARAKI area)・茨城県結城市に存在する酒蔵『結城酒造株式会社』へのサケメグリ(酒蔵めぐり)レポです!

 

結城酒造までの道のり

<上野駅からの場合>
JR宇都宮線の上野駅から宇都宮行に乗車し、17駅で小山駅でJR水戸線に乗り換え。
JR水戸線の小山駅から2駅で結城駅(Yuhki Station)へ到着。
普通列車で乗り換え1回、1時間50分ほどで結城酒造株式会社の最寄駅に到着します。

結城駅北口より徒歩約13分。

2019722日の午後。
結城駅に到着した頃、小雨がポツポツ降ってきました。

蔵までは徒歩で10分ですが、すでに購入した日本酒でカバンがずっしりだった私たちはタクシーを待っておりましたが………来ず!

時間も押してましたが、徒歩で結城酒造へ向かいました。

結城といえば、奈良時代より養蚕と紬の城下町として栄えた地域。
国の重要無形文化財として有名な「結城紬」は、20101116日にユネスコの無形文化遺産登録されました。

鎌倉時代から武将・結城朝光氏が城下町の基礎を形成しており、蔵へ向かう途中には多くの神社や寺院に遭遇。

日本酒蔵のほか、味噌・醤油屋も近隣にあり、神社仏閣を含めた蔵つくりの街並みと相まって結城市の歴史の深さが感じられました。

結城酒造への酒蔵見学者は、年間約1,000名。
少なくとも月に一度は、50名の団体が訪れます。

ご年配の方々の結城市の町歩きの立ち寄りスポットとして、またバス会社の結城市観光の立ち寄り場所のひとつとして蔵へ訪れるそうです。

最近では、少人数でめぐりたいという要望もあり、私が企画するサケメグリのように、タクシーで酒蔵をめぐるツアーを結城市で企画しているそうです。

 

結城酒造株式会社とは

結城酒造株式会社は、今から約165年前・江戸時代末期の安政年間に創業。
現存する仕込み蔵と煉瓦の煙突は、国の重要有形文化財に指定されています。

結城酒造株式会社は、

創業以来の伝統銘柄
富久福(FUKUFUKU:ふくふく)

美味しい酒で、人と酒と町<結城>を結ぶ<結城紬>ことに願いを込めて命名された
ゆい(MUSUBI YUI:むすび ゆい)
2銘柄を主展開。

年間生産量は、300石。

今回、蔵見学をアテンドしてくださった代表取締役の浦里昌明さん、奥様で杜氏の美智子さん、社長の弟さん、お母さん、ベテランの方1名の5名の家族経営によりほぼ手作業で酒造りを行なっています。

今では日本酒業界では有名人な美智子さんですが、美智子さんが酒造りを始めたのは浦里家にお嫁に嫁いでからだそうです。

10年前に結ゆいが誕生し、7年前から美智子さんが造りに関わり、たった数年で国内で審査が最難関といわれる全国新酒鑑評会で金賞受賞した実績があります!

 

結城酒造株式会社の日本酒の特徴

結城酒造の日本酒は、そのほとんどが特定名称酒。

そのため平均精米歩合が高く、その中でも純米吟醸を最も多く生産しています。

大吟醸クラスは純米大吟醸のみ精米歩合38%

酒造好適米は、山田錦や五百万石の親米である酒造好適米「雄町」を愛用。
美智子さんが造りに関わるようになってから雄町を使用し始めたそうです。

現在、日本酒の生産量の4割近くを「雄町」を使用し、その中でも岡山県赤磐市(Akaiwa city, OKAYAMA)の赤坂エリアの雄町を最も多く使用してるそう。

美智子さんが信頼を置く雄町米の生産者・穂々笑ファーム(ほほえみファーム)の堀内由希子さんが、結ゆいの米作りを支えています。由希子さんは米作り9年目のベテランで昨年4月に法人設立。美智子さんが酒造りを始めた時期と重なりることそして年齢が近いこともあり、想いがリンクするそうです。

由希子さん生産の雄町は、結ゆいの純米大吟醸酒と特別純米酒。
赤ラベルは特別純米で、由希子さんのお米だけを使用して造ったお酒。
桃色ラベルは純米吟醸のひやおろし。

地酒の時代だと叫ばれる中、美智子さんが雄町を使用して酒造りをする理由がもうひとつ。

一昔前の茨城県は、こしひかりが米の県全体生産量の80%だったそう。
茨城県産の酒造好適米の「ひたち錦」は今では知られるようになってきたものの、美智子さんが造りをスタートしたその当時は、ひたち錦が購入できなかったそう。

もともと茨城県は酒米よりも食用米の生産が主であったため、現在も希望する量のひたち錦を購入するのはまだまだ難しいといいます。
(これは県内の比較的小さい酒蔵さんが抱える共通課題でもあります。)

美智子さんとしては、絶対に県産米ではなく、生産者の顔が見えるお米を使いたいと思っていたといいます。

北海道のきたしずくなどをご縁があった酒米を使いながら、地元結城産の飯米「いちばんぼし」を使用した日本酒を今年から販売。

「このような状況の中で、無理やり地元で作ってもらうよりも、いま地元で作ることのできるお米で日本酒を醸すのが自然の流れかなという思いで造っています。」という美智子さん。

仕込み水は、敷地内の井戸水を使用し、昔ながらの製法で醸しており、
鬼怒川系伏流水を生かした柔らかな口当たり、ふくよかな味わいを目指しているとのこと。

種麹は丸福、酵母はM31010号など、ほぼ茨城県内産のものを使用しています。

また、酒造好適米の他には、青森県産の「まっしぐら」という飯米で造ったお酒もあります。
紺色のラベルの結ゆいです。

まっしぐらは飯米のため、麹を作る段階から、心白がないため日本酒を造るのが難しいのだそう。

麹だけ酒造好適米を使用し醸造することもできるけれど、お米の味をダイレクトに出したいので飯米使うときでも飯米100%で造っているのが美智子さんのこだわり。

酒造好適米の赤磐雄町米を使用した日本酒が有名である結城酒造ですが、酒造好適米と飯米で造ったお酒のそれぞれの違いを感じながら飲み比べてもらえると、結城酒造の日本酒を丸ごと理解できるのではないでしょうか^^

販売に関しては、問屋を通さず、地酒専門店がほとんど。
昨年からデパートへでも販売も始まったそうです。
→酒販店で購入できる一覧はこちら。

 

私たちが訪れた日は、麹室の改装工事が始まったところでした。
新しい麹室で造られる今期の富久福と結ゆい。
来春味わえるのが、今からとても楽しみです♪

一通り、お話を聞いた後は、趣きのある土間の前で、写真撮影。

特別に結ゆいの酒粕が入っている酒羊羹をいただいちゃった♡

美智子さんとはまた夜にといったんお別れし、この後、同じ結城市で徒歩圏内にある酒蔵・株式会社武勇さんへ向かいました=3=3=3

――――――――――――――――――――
結城酒造株式会社 / Yuki Shuzo
代表取締役:浦里 昌明
創業:1854-1860年(安政年間)
住所:〒307-0001 茨城県結城市結城1589
TEL0296-33-3344
FAX0296-33-3348
Webhttp://www.yuki-sake.com
E-mailinfo@yuki-sake.com
蔵見学:可・電話にて要予約(日曜祝日定休)
*
冬の見学は午後のみ。
営業時間:8:00-17:00
――――――――――――――――――――