新年、一発目は、家族が毎年訪れる成田山新勝寺で参詣の際に訪れる楽しみのひとつ、昼食に千葉の地酒と鰻の記事です。
「駿河屋」とは
成田名代うなぎ屋の「駿河屋(するがや)」は、成田山総門脇(表参道沿い)にある江戸時代創業の老舗。
成田山の歴史家の記録では、駿河屋が旅籠屋として成田山門前で商いを始めたのは、1798年(寛政10年)。
旅館、そして割烹を経て、うなぎ料理専門店となりました。
屋号の「駿河屋」は、創業者・駿河屋与兵衛が、現在の静岡県の出身だったことによるもの。
駿河屋の鰻の特徴は、下総醤油と三河の白九重味醂に氷砂糖でつくられた秘伝のタレ。
タレ自体は薄味ですが、うなぎの身は厚く、ふわふわ。
ご飯が硬めの炊き具合なので、鰻の脂とタレをサッパリ包み込んでくれます。
また、煙が出ず雑味が少ないのは、火力が強い長州備長炭で、外側はカラリと香ばしく、中はふっくらジューシーに、鰻の旨味をのがさず焼きあげていることにあります。
裂き・白焼き・蒸し・蒲焼きを一連でこなすため、注文してからしばらく席で待つことになりますが、着物を着た従業員の方が気にかけて何度もお茶を注いでくださり、家族とゆっくり話をしながら千葉県の地酒とおつまみでひとやすみ。
厨房が見える一階と、静かに過ごせる二階がありますが、鰻を捕獲する際に使う道具が飾ってある一階がおすすめ。
お会計の所にある神棚が歴史を感じます。
成田山新勝寺が混雑する時期は、参詣前に整理券を取得しても、1時間から4時間ほど待つことも。
ただし、満席の際には受付番号の早い順番から案内してくれるので、時間がかかりそうなときは参道でお土産を購入しながらその時を待っています。
整理券のQRコードを読んで、空メールを送ると、携帯にお呼び出しメールが届くように設定もできますが、新年の御祈祷の際は、遅くても9時の参詣を目標に、8時〜8時半までには整理券をGETしたいところです。
待ち時間が長いということは、子供連れでは無理そう…と思いきや、子供がゆったり過ごすことのできる座敷も用意されていて待たずに入る事ができます。
子供がいる方に特におすすめです!
さて、そんな大人気「駿河屋」のお品書きをご紹介いたしましょう。
「駿河屋」のお品書き
お料理
- うな重(肝吸付) 4,015円
- 特上うな重(肝吸付) 5,610円
- 「特選」銘柄鰻うな重(肝吸付) 6,600円
- 水郷若鶏 鳥重(吸物付) 1,815円
- 蒲焼 3,696円
- 「特選」銘柄鰻 蒲焼 6,215円
- 白焼 3,696円
- 「特選」白焼 6,215円
- 水郷若鶏 やきとり 1,320円
- 鰻にこごり 990円
- 鯉のあらい 990円
- 鯉竜田揚げ 990円
- 鯉こく 990円
- だし巻玉子 715円
- 川海老の唐揚げ 660円
お飲み物
- 日本酒 純米吟醸 770円
- 吟醸生酒(冷酒) 1,430円
- 生ビール(白穂乃香) 880円
- 瓶ビール(サッポロラガー) 880円
- ノンアルコールビール 770円
- ウーロン茶・コーラ・ジンジャーエール 528円
- 温州みかんジュース 583円
駿河屋の私の推しは、「特上うな重」「川海老唐揚げ」「成田の地酒」
★特上うな重
特上うな重は鰻一尾半分の蒲焼きが盛られたボリュームのあるうな重に、肝吸と漬け物が付いています。
鰻の蒲焼きは肉厚なふわトロ食感が堪らなく脂が乗っており、皮目の焼き目の香ばしさとあっさりめの鰻のタレが少々硬めのお米に相まって絶品。
肝吸のキモは、細長く大きくプルンとした食感で、漬け物は5種類ありどれも美味しい。
鉄砲漬けとごぼうが特に美味しいです。
卓上には山椒と鰻のタレが置いてあり、お好みの濃さに調整できます。
★川海老唐揚げ
川海老唐揚げは小海老をカリッと香ばしく揚げてあり、味付けはシンプルに塩のみ。
熱々の川エビとともに地酒を一杯。川海老の色がまた美しい。
★北総の地酒
駿河屋の飲み物メニューには、銘柄が記載されていませんが、パンフレットはありました。
千葉県成田市上町に蔵を構える株式会社滝沢本店の「長命泉」(ちょうめいせん)。
都内ではなかなかお目にかからない貴重な成田の銘醸。
とても寒い日でしたので、私は燗酒でいただきましたが、「成田霊水」という吟醸酒をぜひ冷酒で飲んでみたい。
成田山表参道の地下を流れる縁起の良いお水で造られているスッキリやや辛口の吟醸酒だそうです。
インバウンド観光でもたくさん訪れるエリアですが、全国的な有名酒ではなく、地元密着のローカルな地酒のみ提供されている「駿河屋」さんの地元愛が伝わってきました。
※価格は全て消費税込み表記
「駿河屋」へのアクセス
●お車でお越しの方
成田国際空港(空港第2ビル)から、約15分。
●電車でお越しの方
成田国際空港(空港第2ビル駅)から、成田線の快速 逗子行きで「JR 成田駅」まで約8分。
JR成田駅から駿河屋までは徒歩約12分。合計 約20分です。
京成本線 京成成田駅もJR成田駅に直結しています。
さて今回は、茨城県をちょっと飛び出して、
千葉県のお酒とうなぎの美味しいお店をご紹介させていただきました。
今年一年もみなさまにとって酔い一年でありますように、地酒を一杯すすりながら記事を書く私でした。
それでは、また。
♦︎関連記事♦︎ 千葉県の酒蔵のこと、ちょっと書いてあります。
・日本地図の先駆者「長久保赤水 特別展」にいってきました!
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駿河屋
するがや
Unagi restaurant SURUGAYA
住所:〒286-0027 千葉県成田市仲町359
TEL:0476-22-1133
FAX:0476-22-2898
営業時間:
11:00-16:00L.O(平日)
10:00-16:00L.O(土日祭日)
定休日:木曜日
駐車場:なし
URL:https://www.surugaya-unagi.net
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