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「乳頭温泉郷 秘湯 鶴の湯温泉」とは

秋田県仙北市にある「鶴の湯温泉」は、乳頭山(1478m)の麓の乳頭温泉郷8軒のうち最も歴史が古い温泉宿です。

1638年(寛永15年)に2代目秋田藩主・佐竹義隆公が、鶴の湯に湯治訪れたといわれています。

また、一般客の湯宿としては、1688年〜1704年」(元禄年間)からの記録が残っています。

鶴の湯の名前の由来は、1708年(宝永5年)に地元の猟師・勘助が、猟の際に傷ついた鶴が入浴して傷を癒していたのを見つけたことから、その名が付いたと伝えられています。

その鶴の湯温泉の大きな特徴は2つ。
「豪雪に耐えうる瓦葺き屋根の木造建築」「美人の湯とも呼ばれる混浴露天風呂」

鶴の湯には現在、宿泊料金別に

①本陣1〜5番
②一号館
③二号館、三号館
④新本陣、東本陣

と4種類のお部屋があります。

その中でも、瓦葺き屋根の本陣は、鶴の湯を代表する昔ながらの建物。
茅葺きは数十年ごとに、葺き替えをします。

生保内下高野地区からススキを刈り、一冬越してから神代梅沢地区の茅手(かやで)と言われる職人が昔ながらの作業を行うことで景観が保たれています。

日本の宿場の雰囲気を味わうことのできる数少ないこの鶴の湯は、日本人のみならずインバウンド観光客にも人気があります。

しかし、その人気から予約がかなり困難。

特に真冬の週末は、予約に失敗し、断念すること数年。

現在は、Webでも予約可能で、空き状況も確認できますが、私が訪れた、2019年1月の予約は、「半年前の月初」に「電話予約」のみでした。

1月20日に宿泊したい場合には、7月1日の午前7時になった瞬間に電話し、話中の場合には、再度掛け直しました。

タイミングと運がすべて!
(旅行会社を通した団体のお客様はこの限りではないようです。)

さすが「日本一予約のとれない秘湯」というだけある…。

さて、やっとの思いで予約できた本陣での宿泊体験をご紹介していきますね。

 

「乳頭温泉郷 秘湯 鶴の湯温泉」の客室・温泉・食事

1)本陣

私が宿泊したのは、本陣2。

囲炉裏があるお部屋と、洗面台やお手洗いにドアtoドアで行けるお部屋が襖で仕切られて一つの客室になっています。

想像していたより広く、4人で宿泊しました。

客室は昔話に出てくる古民家の装いそのままですが、お手洗いはシャワートイレで、洗面台はきちんとお手入れされているので、古いお家が苦手な女性でも安心して泊まることができます。(夜、カメムシが発生するときがあるので、ガムテープでキャッチする以外は・・・!)

2)温泉

本陣から温泉までは、浴衣と半纏を着用し、長靴を履いて移動。

袋に名前を書いて、事務所に貴重品を預けます。

鶴の湯事務所前の木の橋を渡ると温泉棟があります。

温泉は、4種類の異なる源泉があり、全部で5カ所あります。

  • 混浴露天風呂:源泉は白湯
  • 白湯:含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉(硫化水素型)
  • 黒湯:子宝の湯;ナトリウム塩化物・炭酸水素泉
  • 滝の湯:打たせ湯;含硫黄ナトリウム塩化物・炭酸水素泉
  • 中の湯:眼っこの湯;含重曹・食塩硫化水素泉

お湯の色はすべて白色ですが、効能や肌触りがそれぞれ異なります。

混浴露天風呂は、今まで入った温泉の中でもとても広い!

女性は内湯の中の湯から、小さな岩のトンネルのような造りを通って混浴エリアへ。

湯気が立ち込めるなか、男性がいらっしゃる方向を確認しながら恐る恐る入るのはスリリングな体験ですがちょっと安心もできました。

この他にも、女性専用露天風呂や宿泊者限定の館内風呂があります。

3)食事

玄関前かまくらにセットしておいた地元茨城から調達した茨城地酒と、旅の途中の道の駅で調達したマイナーな地酒をお食事とともにいただきます。

囲炉裏のある空間では、地元の食材を使用した素朴な料理を楽しむことができます。
特に、先達川で育った「イワナの塩焼き」と、田沢湖地区の名物料理「山の芋鍋」は絶品。

支配人さんから、焼きマシュマロのプレゼント!
秋田の方言がなんともキュートな素敵な紳士でした。

ちょっと落ち着いたところで、囲炉裏を囲みながら、地酒とアイスを嗜みます。

夜は本陣のお部屋で、朝食は用意されているお部屋に移動して食べました。

 

「乳頭温泉郷 秘湯 鶴の湯温泉」へのアクセス

●お車にてお越しの場合

東京駅八重洲口から、常磐自動車道、東北自動車道等を経由して、約7時間。

盛岡ICで一般道路に出るため、鶴の湯温泉へ訪れる前に盛岡観光をしておくのもオススメです。

私たちは、元祖盛岡名物じゃじゃ麺の「白龍(パイロン)」で、ちいたんたん(たまごスープ)までお腹いっぱい食べてから向かいました。

茨城県内で地酒のツーリズムを考えた時、他県へ旅をすることで見える景色が広がっていきます。
遠く不便な場所でも、予約が取れない場所にはどんな魅力があるのか。
また訪れたいと思うエッセンスはどこにあるのか。

その味わいを地元・茨城でも創っていきたいなと思っています。

次回のブログでは、この旅で訪れた秋田・岩手の観光地や訪れた酒蔵について記事にしたいと思います。

それでは!

 

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乳頭温泉郷 秘湯 鶴の湯温泉
にゅうとうおんせんきょう ひとう つるのゆおんせん
TSURUNOYU Onsen

創業:1638年(寛永15年)
住所:〒014-1204
秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林50
TEL:0187-46-2139
営業時間:7:00-22:00
Website:https://www.tsurunoyu.com
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