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SAKEMEGURI Website(さけめぐり ホームページ)より直接、茨城県北酒蔵めぐりのお問い合わせがあり、8月下旬にご案内しました。

今回は、なんと初めて、海外からのお客様です!

 

さけめぐり蔵見学へのお問い合わせ

サケメグリホームページにコンタクトフォーム(Contactがあります。

Contact からお問い合わせをいただいたのは、サケメグリ当日から3ヶ月前の6月初旬。

都内にお住まいの男性から「米国から日本に旅行にくる旧友を県北酒蔵へご案内したい」との一通のメールでした。

  • インバウンド対応できるか
  • 県北地域にお越しになる日にちにアテンドしてもらえるか
  • 日帰りでめぐりたい
  • 料金

についてお問い合わせがあり、

  • どんな酒蔵めぐりをご希望されているか
  • 酒蔵以外に行きたい場所、体験したいこと
  • どのような種類のお酒が好きか、好きな食べ物
  • 参加される方の人数

などのヒアリングを行いました。

ほとんどの場合、「Hirokoさんのオススメで!」というオーダーをいただきますが、嬉しくもいつも悩んでしまうところ(*´Д*)

私が企画するSAKE MEGURI(さけめぐり)は、お客様のニーズに合わせてお立ち寄り場所のカスタマイズをしたいと考えています。

 

蔵見学やお食事どころのご提案までの流れ

お客様は、「日帰りでできるだけ多くの茨城県北の酒蔵をめぐりたい」というご要望でしたので、3蔵をご提案。

その後、

  • お話しを聞くかぎり、とても元気だけれど年齢がご年配であること
  • 一箇所の蔵で長く滞在していただいた方がゆっくり蔵元のお話を聞くことができてよいかも

と思い、めぐる蔵は2蔵へ変更。

 

1蔵目は、剛烈酒造へご案内

常陸太田駅にタクシーでお迎えに行った後、1件目の株式会社剛烈酒造さんへ。

剛烈酒造は、常陸太田駅からタクシーで約15分。
常陸秋そばの発祥地の旧金砂郷地区にあります。

剛烈酒造の主要銘柄は清酒「剛烈」、焼酎は「金砂郷」「極みの金砂郷」「極みの紅はるか」。

剛烈酒造では、主な酒類生産は『焼酎』ですが、日本酒と焼酎と両方の蔵見学をさせていただくことになりました。

そして8月下旬でしたが、SAKE MEGURI のご案内ということで、特別に、お客様が来蔵するタイミングに合わせて、焼酎の醪(もろみ)を発酵してくださったり、芋焼酎の芋の皮を剥く工程なども見学させてくださいました。

ご案内は、製造部長の鈴木勝則さん、営業部長の富田正一さんと営業のトンプソン亜矢さん。

オクラホマ州からいらっしゃったご夫婦は、なんと平均年齢70歳!
心理セラピストをされている奥様Gailさんは、日本酒が大好き!

ご自宅の周辺では日本酒を気軽に嗜める場所がなく、ジンなどのスピリッツを愛飲されていて、剛烈酒造の焼酎も芋の違いをそれぞれ興味深く味わっておられました。

ご主人のBillさんからは、「僕たちの家からは車でワイナリーにいくんだけど、僕が奥さん乗せていくから試飲できなくてね。タクシーでめぐる旅はとてもいいビジネスアイディアだと思うよ!」と賞賛していただきました♪

そんな話をしながら、今回は剛烈酒造さんからの特別なお計らいで日本酒含め8種類も試飲させていただきとてもご満悦☆

 

滞在時間は予定通りの1時間。

別れ際ご主人のBillさんが剛烈酒造の富永社長と同じ年齢だとわかると、とても親近感が湧きますと握手を交わされていてほっこり(*´-`)

奥様のGailさんのお気に入りの日本酒を購入された後は、タクシーに乗り、富永社長がご予約してくださったお蕎麦屋さん「そば園 佐竹」へ。

全員「旬菜天ざる」をいただきました。

写真撮影するの忘れてしまった・・・(°Д°)のですが、そば園 佐竹さんは、お蕎麦も美味しいですが、なんといってもサックサクの旬の天ぷらがピカイチ!

お座敷からお蕎麦を作っている姿も見ることができる常陸太田市のお蕎麦屋さんでもなかなか珍しいお店です。

お腹いっぱいになった私たちは2件目の蔵元さんへ。

 

2蔵目は、井坂酒造店へご案内

常陸太田市の最北端・里美地区にある合資会社井坂酒造店

蔵の前の通りは、現在は国道349号の旧道となっており、とても静かな道。
かつての城下町の名残として旧家の白壁土蔵が数件残っており、そのうちのひとつが井坂酒造店の蔵になります。

先ほどまでワイワイと車の中でお話していたのですが、200年続く酒蔵の門をくぐると、皆さんシーンッと厳かな雰囲気に。(私も緊張….!)

急に小雨が降ってきたため、まずはすぐに蔵の中を見学することに。

酒蔵の中の道具や設備、製造工程を説明する際、専門的な用語を多く使うため、井坂専務と事前打ち合わせして、台本を用意していましたが、お客様から質問が飛びまくり…!

そして、井坂専務もアドリブ爆走してしまったため、Hiroko….翻訳にアタフタε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

「米を蒸すときの火はどうやって起こすの?」

「酒袋って搾らなくてもお酒でてくるの?」
映像で説明

「ホーロータンクのホーローって何でできてるの?」
・・・・私もわからなーい、どしよーΣ(゚дlll

専務「うまい日本酒をつくることはもちろん、それ以上に差しつ差されつのコミュニケーションを大切にしています。」
・・・・差しつ差されつ・・・台本が崩壊(>_<)

仕込み蔵の扉の上に鎮座する神棚の由来や、槽しぼり、あらばしりにとても興味を持っておられました。

その後、社長夫人手作りの「酒粕ミルクプリン」をご馳走になりながら、4種類の清酒「日乃出鶴」を試飲し、特定名称酒の説明やそれぞれの日本酒の特徴をご説明させていただきました。

「いっせーのせー!で、一番好きなお酒を指差してもらえますか?」
と聞いたところ、全員同じ「日乃出鶴」のとある特定名称酒にコレ!(σ・∀・)σっと。

おぉー!私としては意外な?結果に。

今、求められている日本酒の1つの方向性が見えてきました。
(剛烈酒造さんで購入された日本酒も、類似の日本酒でした。)

ちなみに純米吟醸酒です。

私も、ブラインドテイスティングで美味しいな・好きだなーと思う順に並べると、高い順位にあがってくるのが純米吟醸酒。

綺麗にスッキリなりすぎず、米本来の旨みや蔵それぞれの造りの特徴が表現されやすい純米吟醸酒。

茨城県北地域全体でも、純米吟醸酒で複数種の醸造手がけていらっしゃるお蔵さんが比較的多い印象です。

 

インバウンドのお客様へのご対応でたくさんの学びとリクエスト

常陸太田駅発の電車まで時間に余裕があったため、「道の駅ひたちおおた」へ立ち寄り。

Gailさんが、常陸太田市のご当地公式マスコットキャラクターをみて、
G「これ、ペンギンよね?」
H「これは鶴です!日乃出鶴の鶴!常陸太田市の市章が鶴なのです。」
G「鶴は白いわよ、これペンギンにみえるわぁ!」

おっしゃるとおり~(゚o゚;;

鶴でもペンギンでも可愛いから、まいっか!
ねっ、じょうづるさん?

スイカの大きさに驚きつつも、お土産はお酒だけでOKとのことで、酔い覚めのミネラルウォーターのみ購入。

タクシーに貼ったマグネット「SAKEMEGURI」の前で写真撮りましょう♪といってくださって、当日運転をしてくださった新星タクシーのドライバー大高智子さんと女性3人でパチリ (  ̄[◎]o

この後、常陸太田駅でハグと握手でお見送りしてタクシー会社さんへ戻り、帰宅の途に。

今回、終日にわたり海外からのお客様を蔵見学でおもてなしするのは初めてでしたが、たくさんの気づきをお客様からいただきました。

  • 水戸駅から水郡線に乗り換えると英語表記がない
  • タクシー車内助手席から資料を見ていただくには透明の板が・・・
  • 食前・食中・食後の日本酒ペアリングの提案を準備
  • 長時間の移動距離で飽きのこない仕掛け
  • 佐竹藩、水戸藩、常陸太田市の歴史

など。

私が一番嬉しかったのは『酒蔵をタクシーでめぐる旅(さけめぐり)はとてもいいアイディアでニーズもあるから事業化頑張ってね!』と何度も背中を押してくださったこと。

蔵元にとっても

  • 米国で輸出を展開するならどのようなルートが良いか
  • どんな日本酒がアメリカでのニーズがあるか

などをじっくりとお話しておりました。

日本酒が好きな外国人の方、海外でもアルコール関係のネットワークがある方からの意見はとても貴重でした。

米国は、海外への日本酒輸出量の「量ベース」「金額ベース」ともに圧倒的に世界一の国。
その大きなマーケットに茨城県北地域の日本酒をどうブランディングしてPRしていけば良いのか。

今回のアテンドで、色々とワクワクするアイディアが思い浮かびましたので、来年はそのアイディア実現のために今から準備しなくちゃ\(^^)/

 

お申し込み・お問い合わせはSAKE MEGURI Contact Formへ!
→https://sakemeguri.com/contact/